アメリカン・コメディ好きの部屋

アメリカのコメディとコメディアンが好きです。時間がある時に更新します。

バチェラー シーズン5面白いな

今、昨日の配信(4話〜6話)まで観終わりました。

いやー、長谷川さんとメキシコの風景、

とても良いですね。

 

「バチェラー」の面白さって、やはり

「何を考えて、その人に決めたか(落としたか)」を

言葉で説明するところだと思うんですよ。

 

現実世界では、理由を説明しない、出来ない事の方が

多い訳ですが、バチェラーはショーなので、

「自分の感じた事」を逐一、説明する訳です。

長谷川さんは歴代の中で、一番嫌味がないと言うか、

充分説明されてる感じがして、消化不良がないです。

なんか納得できる感じ。

(ちなみに、一番、消化不良だったのはシーズン3です)

 

バスケ選手だからか、バチェラーという

「ゲームのルール」をちゃんと考えて、動ける感じが

良いんでしょうか。安定感があります。

 

私の予想は外れましたが、

とりあえず、推しの西山さんが残っていて嬉しい。

ストールン・ローズも緊迫してたし、

まさかのダークホースの追い上げもあって面白いです。

 

個人的に心に残ったのは、エピソード4での

周典さんのフリーダ・カーロみたいな髪型と衣装。

周さんの胸の谷間がセクシーでした。

画像の質が悪くてすみません、周典さん、めっちゃいい女です

 

後、西山さんが「グループデートで、会話が

弾んで良い感じだった」と言ってた時の映像が、

「ねぇ、ゴキブリ殺せる?」と言う会話で

終わっていたのも、面白かったです。

もっと良い部分は編集で切られただけ、だと思いたい。

 

月田さんは、ちょっと気の毒でしたね。

まぁなかなかヤル気が見えなくて、

周りから浮いてた可能性はありますね。

だから説得出来なかった、と言うか。

 

月田さんの気になるところは言葉選びかなぁ。

受け身で消極的に見えるのに

「最初から恵一さんを幸せにしてあげたいと思ってた」。

自分が先に泣いてるのに、長谷川さんに

「泣かないで」と言ったりして。

行動と言葉が、ちょっとずれてる感じがします。

 

長谷川さんは、相手が余裕なくて必死な時は

すぐに気がつく感じがして、好感度高いです。

シーズン3や、初代バチェロレッテとは違って、

空気読めるなぁ、と言う印象です。

 

来週の家庭訪問、気になりますね。

竹下さんのガチ感が、私はちょっと苦手なので

マイペースな西山さんが残ると良いなぁ、

と思っています。

バチェラー・ジャパン シーズン5が始まりました

「バチェラー・ジャパン」シーズン5が始まりましたね。

 

今回のバチェラー、長谷川さんは「バチェロレッテ」のシーズン2で

最後の2人に残った男性。

おだやかで素敵な方だとは思いますが、

「バチェロレッテ」は女性側がお金持ち(の美女)であり、

男性参加者は「逆玉」狙いが多いため、残念ながら

長谷川さんからは「金持ち」の匂いがしないんですよね〜。

 

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とはいえ、リアリティショーでは、出演者への誹謗中傷による事件が

すでに発生してるため、過度に「金持ちをめぐる女の戦い」

と煽るのは避けていると思われます。

日本のバチェラーシリーズも「真実の愛」「婚活サバイバル」という

形容はしても「金持ちに気に入られるために争っている」という

煽り方はしないようにしているな、と思っております。

なので、長谷川さんは「金持ち」とは言えずとも「感じのよい独身男性」

である、という事で合格ラインにのったのかな、と思います。

 

ただ、参加者女性の動画を見ると、

「今回のバチェラーは長谷川さんです」と

事前に教えているようなので、やはり参加女性側にも

「私は絶対に金持ちじゃなきゃ嫌だ」という人もいるかもしれないので

「長谷川さんで良いよ」という女性陣を集めたんだろうな、と思います。

 

とりあえず、私は西山さんの外見が好きです。

長谷川さんも「かわいいのぉ」って言ってたので

最後の3人に残るかなぁと思います。

 

周典さんも、顔芸とかコメントの切れ味がバラエティ向き。

「スタッフが使いやすい表情やコメントをする人」と言う感じで

非常に好感度高いですが、ラスト5には入らなそう。

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女性側の本気度が高いのは、輿水さん、尾崎さん、竹下さん

と言う気がします。予想としては、竹下さんが途中で落ちて、

輿水さんと尾崎さん、西山さんがラスト3になり、

スト2は、輿水さんと尾崎さんが争うのではないかと。

長谷川さんから「タイプ」と言われてた月田さんは、

一歩引いてる感じがぬけないので、自分から

頑張れないまま終わりそうかなぁと予想します。

「こっち向いてよ向井くん」が面白い

赤楚衛二さん主演、漫画原作のドラマ「こっち向いてよ向井くん」

第一話が非常に面白かったです。続きが楽しみ。

原作漫画はまだ完結しておらず、ラストはオリジナルに

なるらしいですね。

 

10年彼女がおらず、恋愛の仕方を忘れたアラサーの向井くんが、

いろいろな女性と出会う物語のようです。

ドラマは、第1話の勘違いシーンの完成度が高かったです。

 

この手の「ほぼ1話完結で、つぎつぎに女性と出会う話」には

大体パターンがあります。

1、寅さんパターン(誰ともうまくいかず独身続行)

2、青い鳥パターン(運命の相手は近くにいた)

3、元サヤパターン(一番こじれた相手とやり直す)

くらいが順当なところかと思います。

 

現実であれば、いろんな人と上手くいかなくても、

一番最後に運命の人と出会って幸せになる、という事は

普通にあると思うのですが、ドラマでは

「なぜ、その人が運命の相手なのか」を

視聴者に納得させる為に、ドラマ内で

それなりの描写をする時間が必要です。

 

つまり、フィクションで、最後に突然出てきた人が

運命の相手だった、となるパターンは、言わば

ミステリー小説などで「誰も思いつかない衝撃の犯人!」などと

煽った上で、それまで全く小説内に出てこなかった人を

「この人が犯人です!」と言うのに等しい訳です。

伏線もなく、脈絡もないので、

どれだけ素敵な人であっても、視聴者には不満が

出るのだと思います。

 

これに関連して思い出すのは、アメリカの人気シットコム

「ママと恋に落ちるまで」の話です。

9シーズン続いた人気コメディドラマですが、

タイトル通り、主人公の男性が、自分の子供たちに向かって

「パパがママと出会うまで」を語るドラマです。

毎回「この人は運命の相手かな〜? 残念、違いました〜」

という「寅さん」パターンで続いていましたが、

流石に運命の相手に出会わないまま、終わる訳にいかないので、

ラストシーズンには新キャラクターとして、

未来のママが出てきて、無事に終わりました。

 

しかし、このキャラクターの評判が悪かったそうで、

視聴者からは、主人公の女友達として、

1話からずっと出ていたロビンの方がお似合いだと

言う声が多かったそうです。

 

私も実際にドラマを最後まで観ましたが、

未来のママのキャラクター造形が悪い訳ではなく、

主人公とつかず離れず、そばにいたロビンと言うキャラクターの方に

視聴者の愛着があるから起こる現象なのだと思います。

 

話はドラマの「向井くん」に戻ります。

最後予想は

1であれば、向井くんは最後まで、ひとり

2であれば、波瑠が演じる洸稀が相手

3であれば、元カノの美和子が相手

のどれかになる訳ですが。

 

今のところ、波瑠の恋愛模様もちょっとずつ描写があるので、

2の「向井くんと洸稀さんが、付き合う事になるのかな?」

と匂わせる、絶妙なラインで終わるのではないかと予想します。

 

3の元カノ復縁は、視聴者的にはそんなに

おもしろくないパターンだと思うので、

中盤あたりで、ドラマを盛り上げるために

再会したり付き合ったりするのではないかな、と

予想しております。

 

最後に、ドラマ「舞いあがれ!」の放送時、

赤楚さんが「あさイチ」に出演されていて、

司会者から「最近は何を観てますか?」と聞かれ、

「『ハングオーバー!』シリーズを延々、観てます」と

爽やかに答えていたので、非常に好感を抱きました。

もしかするとコメディドラマの主演の役作りで

観てたのかもしれないですね。

(よく考えたら「ペンディング・トレイン」より

前の話だから違うかもしれません)

 

さらに蛇足ですが、「こっち向いてよ向井くん」劇伴が良いなぁと

思ってHPを見たら、「ゲスの極み乙女」のちゃんMARIさんが

担当されているそうです。

ちゃんMARIさんのコメントに

「主人公の向井くんは長年彼女がいないそうで、私の周りにも、

そういう人いるいる!と、お話をいただいた時に膝を打ちました。」

と書いてありますが、休日課長の事でしょうか…。笑いました。

日課長は「テラハ」の良心でしたね。なぜ彼女が出来ないんだろう。

 

www.ntv.co.jp

テラハ軽井沢篇のその後

軽井沢のテラハメンバーだった谷川りさこさんのYOUTUBEを観ました。

5ヶ月前に軽井沢の女子メンバーで再会していたようです。

最初はちょっとヒヤヒヤしましたが、普通に話していて良かったですね。

ユイさん、なんか外見が派手になったな……

 

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まぁ一言で言うと、ユイさんは「若気の至りで申し訳なかった」

マヤさんは「喧嘩しても仲直りできると思っていた」って感じでしょうか。

りさこさんは「当時は精神崩壊してた」でも「今は笑える」という

感じの話になっていて、良かったですね。

 

2番目の動画の中でユイさんが「出てる方は楽しくなかったけどね」と

言っていたのが笑ってしまいました。

まぁやっぱり、りさこさんは普通にしてたら

ユイさんとは友達になるような共通点はなさそうですよね。

会社の先輩と後輩くらいの距離感と言うか。

 

りさこさんの温活サロンの宣伝も兼ねた動画のようでしたが、

サロンは良さそうな感じなので、一度行ってみたいですね。

夏場も冷房で冷える事があるらしいし、気になります。

 

www.my-rule.jp

 

最近のジム・キャリーあれこれ

私は2015年に、『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』の日本公開にあわせて、ジム・キャリーについてロフト系のトークイベントを主催した経験があります。その後も、自称「ジム・キャリー研究家」として、ジム・キャリーについて定点観測をしております。一時期はかなり元気が無かったジムですが、最近は調子よく芸能活動しているようです。

 

『帰ってきたMr.ダマー』以降について

 

2015年以降、ジム・キャリーはテレビドラマをメインに活動していました。以前の記事にも書きましたが、「Kidding」というドラマに主演、「I'm Dying Up Here」というドラマのプロデューサーになりました。どちらも2シーズンまで続いたようです。前者はゴールデングローブ賞の主演賞にノミネートされたそうです。後者はアメリカの有名なクラブ「COMEDY STORE」の実話を元にしたドラマで、個人的な思い入れが強そうなドラマでした。

 

ドラマ製作の途中に出演した映画作品もあります。1本は「マッドタウン」という邦題で、NETFLIXで配信されていました。これは主役がジェイソン・モモアで、ジムはちょい役でした。浮浪者のようなボロボロの格好で演じていたと記憶しております。キアヌ・リーブスも出てました。食人族がいる世界でのスリラーとラブロマンスを描いてるという事ですが、私は細かい内容は忘れてしまいました……。

 

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もう一本は『ダーク・クライム』という犯罪映画。2019年に「未体験ゾーンの映画たち」というイベントにて劇場公開されました。私はその後、配信されたのを観ております。こちらは主演作品ですが、シャルロット・ゲーンズブールと共演していました。ノワールっぽい映画で、こちらも余り内容を覚えておりません。ジム・キャリーってモデル体形だからスーツが似合うなぁ、と思った事だけは覚えています。とにかく暗い話だったので、脳が理解するのを拒否していたのかもしれません……。

 

2020年に入ってからは、日本でも公開されている『ソニック・ザ・ムービー』の悪役ドクター・ロボトニックを演じていました。こちらは久々に「マンガっぽいジム・キャリー」が観られて良かったです。2022年には続編も作られ、更にマンガっぽく分かりやすい悪役を演じておりました。

 

ジム・キャリー 対トランプ

 

話は過去に戻りますが、ジム・キャリーはトランプが大統領になってから、ツイッターでトランプ批判と取れるイラストを多数、投稿しておりました。以下の記事にまとまっていますが、かなりの量ですね。

www.thewrap.com

それを踏まえた上で、2020年11月、アメリカ合衆国の大統領選挙をひかえた年、SNLは秋から始まる新シーズンで、ジム・キャリーをトランプの対抗馬であるジョー・バイデンを演じるキャストとして迎えると、大々的に発表しました。

 

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ジョー・バイデンは別のSNLキャストも演じた事があり、人気があったのは「テッド・ラッソ」などでおなじみのジェイソン・サダイキスが演じる陽気なバイデンでした。その為、ツイッターでは「ジム・キャリーじゃつまんない。サダイキスが良い」という声も上がっていたと記憶しています。

 

SNLは、アレック・ボールドウィンが演じるトランプの物真似が人気で、日本でも「トランプの物真似が話題になっている」と新聞記事で紹介されていたのを見た事があります。その物真似は、見ているとイラッとしますが、変に愛嬌もあって癖になります。その物真似トランプが出ているコントで私が大好きな物がありますので、以下に紹介します。

 

まず、元ネタとして「NATOで他の首脳がトランプをバカにしていた場面が撮影されていた」というニュースがありました。

 

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元の事実自体が面白いのですが、SNLでは「NATOのカフェテリアでイケてる首脳がトランプをバカにする」という内容になり、アメリカの学園映画のノリで再現するという味付けになります。カナダとフランスの首脳は、実際にトランプより若くてカッコいいですから、面白いです。

 

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トランプの物真似自体は人気でも、番組のスタンスは基本的に民主党寄りで、トランプが大統領になった2016年には、コメディアンのデイブ・シャペルが反トランプのスピーチをした事で話題になりました。会場はお通夜のような雰囲気だったとネット記事で読んだ記憶があります。しかし4年後、2020年の大統領選でトランプが負けてバイデンが勝ち、SNLもお祝いモードになりました。

 

ここでジム・キャリーが一世一代のヒットをかまします。サムネイルでも分かりますが、トランプに対して「LOOSER(負け犬め)」と言う侮辱のポーズをするのです。これは『エース・ベンチュラ』でジムが使っていたギャグのひとつで、久々の「ウザさ全開」、大ウケしました。

 

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90年代のアイコンとして再評価

 

このスケッチのお陰で、ジム・キャリーへの再評価の機運が高まったのか、最近、SNL系のコメディアンが自分のドラマの中で、ジム・キャリーをネタにする機会を目にするようになりました。

 

一つ目はNETFLIXで配信されている「Girls5eva/ガールズ5エバー」。これはSNL出身のティナ・フェイが製作者の1人になっているドラマで、アメリカではPeacockという配信サービスで放送されていました。PeacockはSNLを放送しているNBCの系列の配信サービスで、NBCロゴマークが孔雀である事から、その名前になったと思われます。

 

「Girls5eva/ガールズ5エバー」は、90年代に一発屋だったガールズグループが、20年後にアラフォーで再結成する話です(正確には99年にデビューの設定)。シーズン1の第5話、メンバーの1人が、過去にソロで「マスキカル」というミュージカルに主演した事がある、という話になりました。「マスキカル」とは『マスク』のミュージカル版の事で、かなりバカバカしい内容でした。同じくSNLの現メンバーのボウエン・ヤンがゲストで出演していて、個人的には神回と言って良い内容でした。

 

二つ目はSNL出身のアンディ・サンバーグが主演する「ブルックリン99」。シーズン8の第2話、99分署の署長とそのパートナーがカップル存続の危機を迎えている中で、主人公のジェイクや99分署の仲間が2人を復縁させる為に画策する回でした。後半の方に、ジェイクが「リスクヘッジ」と「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を語呂合わせで語るシーンがありました。ドクター・ロボトニックについても言及してましたので、一応これもジム・キャリー ネタですね。

 

アンディ・サンバーグは過去に『俺たちポップスター』という主演映画でも、『エース・ベンチュラ』の特徴的な動きを真似をしていた事があります。DVDを調べたところ、開始30分を過ぎたあたりで、主人公のコナーがアムステルダムアンネ・フランクの家のトイレを勝手に使って、怒られるシーンにありました。「『エース・ベンチュラ』さ」という字幕付きなので間違いはないです。

 

また、日本では放送されていませんが、2022年に、アメリカでは『ケーブル・ガイ』のセルフ・パロディCMも作られていたそうです。視聴率の高いスーパーボウルにあわせて、ネットの会社が特別に作ったCMのようです。

 

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最後に、NETFLIXにはコメディ系の配信がたくさんありますが、2022年に配信された「ダーティ・ダディ ボブ・サゲットに捧ぐメモリアルスペシャル」にジム・キャリーが出演してたので、興味がある方は観てください。収録の場所は、ジムの製作したドラマ「I'm Dying Up Here」の舞台になった「COMEDY STORE」で、仲間とリラックスしているジム・キャリーの様子が観れます。元気そうで良かったです。

 

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TOKYO COMEDY BARに行ってきました

SNLのレギュラーメンバーだったメリッサ・ヴィラセニョールが日本でスタンダップ・コミックをやるというので、3/25に渋谷にあるTOKYO COMEDY BARに行ってきました。

TOKYO COMEDY BARは、東京初のスタンダップコメディクラブだそうです。

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私はNHKの「ラジオ英会話」を挫折した程度の英語力なので、どこまで内容が理解できるか不安でしたが、行ってみたら非常に楽しかったです。

観客は9割くらいが外国人で、ノーマスクが8割ぐらい。客席も密なので、コロナが非常に気になりました。自分は飲食せず、マスクをしたまま客席で座っていたので、まぁなんとか大丈夫だったと思っています。

私が観たのは、メリッサ単体ではなく、TOKYO COMEDY BARに普段から出ている他のコメディアンたちも出演する回でした。

 

司会を務めたのは軍人をパートナーに持つ白人のゲイの男性。スタンダップの配信でよく見る観客いじりをしてました。色々なネタを披露していたと思いますが、内容を理解できたのは「日本人に『ボーイフレンドがいる』と言うと『ああ、ガールフレンドの言い間違いね』と言われる。パートナーとの2ショットを見せると『あー、いいともだちなんだね〜』と理解してもらえない」と言う話。「いいともだち」の所を日本語で「EE TOMODACHI」と言っていて「あるある」な感じが良かったです。

 

最初のコメディアンはインド系アメリカ人の男性。この方のネタが一番分かりやすかったです。理由としては「英語がゆっくり目」「日本ネタが多かった」あたりでしょうか。以下、聞き取れた内容を書いていきます。

 

・日本人は人種差別的だよね。自分はエキストラの仕事も時々しているが、インド系だとIT系の役を振られる。でも自分はアメリカ人だから、ITに強くない。

・東北出身の日本人女性と付き合って、ご家族に初めて挨拶をしに行ったら、初対面なのに温泉に入る事になった。義理のお父さんと一緒に入った。初対面なのに。

・日本はトイレがとても良い。アメリカに帰ると何回も何回もトイレで紙を使って拭かなくてはいけない。拭いても拭いてもついてくる。これではネバー・エンディング・プー・ストーリーだよ!(プーとはウンコの幼児語

後は「マイティ・ソー」ネタでソーがイギリス英語なのはおかしい、という話と、インド人はコンドームをつけたがらないが、理由は小さいから、という感じの下ネタで終わりました。ネバー・エンディング・プー・ストーリーの替え歌を会場で一緒に歌わされたのが良かったです。

 

www.youtube.comちなみに、「ネバーエンディング・ストーリー」とは、ミヒャエル・エンデの「果てしない物語」の映画化作品の事です。

 

2番目は白人女性でLGBTQの人。この方は内容がLGBTQ関係だったようで、残念ながらネタが分からなかったです。WEEDとPUSSYのみ聞き取れましたが……。スタバで働いてると言っていた気がします。

 

3番目は声が大きくて体も大きい白人男性。イケメンぽかったです。テンションが高いので「コカインはやってないよ!」と何度か言っていた気がします。ハリー・スタイルズのライブに行った、という話と飛行場のロストバゲージをセールにするネタを話していた気がしますが、詳しい内容は聞き取れませんでした。顔を真っ赤にしながら、会場全体を盛り上げようとしてる姿勢が好感持てました。

 

最後にメリッサが出てきました。聞き取れた内容は以下になります。(間違いがあるかもしれません)

 

SNLのレギュラーを6年務めたけど、色気がないので、セレブと一度も噂にならなかった。ジェイソン・モモアとの交際ネタを流して欲しいとエージェントに言ったが無視された。

・自分はSNLで初のメキシコ系。会場にメキシコの人いる?(お1人いました)

・日本に来たのは初めて。新宿御苑で昨日花見をした。カラオケに行った(正確には御苑ではなく、SHINYJUKU GARDENと言っていた気がします)。

ドリー・パートンの歌マネ。「ジョリーン」とホイットニーで有名な「オールウェイズ・ラヴ・ユー」を歌う。(「オールウェイズ・ラヴ・ユー」はドリー・パートンの持ち歌だったんですね。つい最近NETFLIXのドキュメンタリーで知りました)

SNLのアフターパーティでキム・カーダシアンと会話した話。キムのモノマネを交えながら、キムとの会話を再現する。キムとドーナツの話をした。ドーナツを持つジェスチャーをしながら、手で作ったワッカを乳首周辺に当てたり股間に当てたりする仕草。自分は色気がないのでやっても無駄、というようなジェスチャー

後は何かをググる話、マルーン5の何かの曲をディスる話、メキシコ系のおばあちゃんの話をしてましたが、細かい内容までは理解できませんでした。

 

日本のHULUには、メリッサが話題にしてたキム・カーダシアンがゲストホストになった回がまだ配信されていると思うので、興味がある方はチェックしてみて下さい。シーズン47の第2回です。

 

このキム・カーダシアンとの共演した回がきっかけで、ピート・デビットソンとキムが付き合ったそうですし、ウィークエンドアップデートのコーナーのコリン・ジョストはスカーレット・ヨハンソンとパートナーで、番組中によくネタにされています。女優のエマ・ストーンSNLの作家兼監督の男性(カイル・ムーニーのお仲間らしい)と結婚していて、SNLメンバーはスターとの交際や結婚が確かに多いですね。女性のコメディエンヌは、あまりゴシップが出てこない気もしますが。

 

メリッサに話を戻すと、NETFLIXにある「ザ・スタンドアップ」と言う配信作品にメリッサのスタンダップがありました。今、改めて見るとTOKYO COMEDY BARでやったのと同じ内容のネタがいくつか入ってました。私が聞き取れなかったレストランのネタ、ジョリーンの歌マネなど。着ている洋服(タイダイ染めのシャツにジーンズ)も似た感じの衣装でした。

 

「ザ・スタンドアップNETFLIX公式の画像を借りております。左下がメリッサです。

最後になりますが、スタンダップの合間に、司会の男性が「4/1」「アツコ・オカツカ」と何度か言っていました。アツコさんが来るんだろうなぁと思っていましたが、いろいろ忙しくて観に行けなかったのが残念です。

 

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『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』観た

アカデミー賞受賞で話題の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を観た。面白かった。毎度のネタバレ感想になりますので、ご注意を。

 

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以下、簡単なあらすじ。

コインランドリー経営者のエブリンは、父親の誕生日と春節のお祝いの準備で忙しい。娘は反抗的で旦那は頼りにならずイライラを募らせている。そんな中、国税庁から呼び出されて、意地悪な監査員の鬼ババァと面談をしなければいけなくなった。

監査員と向かい合ってる最中、話に集中できず、気が遠くなったエブリン。国税庁の用務室に移動した所で、旦那がある重要な事実を告げる。「この世界とは別の世界で、君は救世主なんだ。世界を救う為に戦ってくれ」

 

これが本作の導入部分。そしてここからマルチバース(古い言い方ではパラレルワールド)に突入し、それぞれ別の世界で別の人生を送っているエブリンの能力を身につけて、世界を救う戦いに挑んでいく。最大の敵は誰なのか? エブリンは世界を救えるのか? と言う、あらすじだけでは「ちょっと何言ってるか分からない」映画である。

 

この映画を観ていて、私が思い出したコメディ映画がふたつある。ひとつめはウディ・アレンが監督した『カイロの紫のバラ』。もうひとつはレニー・ゼルウィガーが主演した『ベティ・サイズモア』。物語の最初の方で、主人公のエブリンは、コインランドリーのモニターに流れていたロマンチックな映画をうっとり眺めている。そのシーンが上記ふたつの映画を思い出させたのだ。

 

カイロの紫のバラ』は辛い現実を忘れる為、映画館に通っていた主人公の元に、映画の中からロマンチックなヒーローが現れる話。

eiga.com『ベティ・サイズモア』は昼メロの登場人物と恋に落ちる空想に浸っていた主人公が、衝撃的な事件をきっかけに心神喪失状態になり、昼メロの内容を現実だと思い込む話。

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エブリンの場合、これらふたつの映画よりも進化して、ロマンスではなく、アメコミヒーロー物、マルチバース物の世界に入り込んでしまう訳で、そこではほぼ全ての人間が敵である。父親も敵、国税庁の職員も敵、そして娘が最強の敵。頼りない筈の旦那だけは一緒に戦ってくれるが、元々のエブリンの世界では、エブリンは旦那から離婚したいと言われた所だった。

 

この映画、現実に起こった部分を時間軸通りに並べると、こんな話になる。

優しい旦那と恋に落ちて、中国の両親から逃げるようにアメリカに渡ったエブリン。コインランドリーを経営し、可愛い一人娘にも恵まれる。しかし現在、旦那から熟年離婚を切り出され、娘にも嫌われ、税務処理の最中に限界がきた。世界の全てが敵に見えて、国税庁で監査員を殴ってしまう。

税金に関しては、旦那がとりなしてくれて、夕方まで提出期限の猶予が出来ていたが、エブリンは無視して、父親のお祝いの準備をしていた。そこに税務署の役人が現れる。ここでまた、頼りにならない筈の旦那が交渉し、税務署の鬼ババァは状況を理解して待ってくれる事になった。なぜ理解したのかは、離婚の話が出ている事を旦那が伝えたからである。「鬼の目に涙」とはこの事、実は監査員も似たような経験の持ち主だった。

「性格が強すぎるのよね、あたしたち」意外な共通点で敵と理解しあうエブリン。つねづね「こんな頼りない旦那と結婚しなきゃ良かった」と思っていたが、それは勘違いで、むしろ旦那の方が彼女を理解し支えていた。また、娘から子離れしなければいけない事を悟り「私に必要なのは戦いではなく愛する事だ」と気づいて、正気を取り戻すのだった。

 

エブリンの内面で起こっている葛藤や後悔、混乱が「ヒーローの戦うマルチバース世界」で表現されているのだ、と言う風に私は理解した。敵の名前が「ジョブ(仕事)」なのは「生活の為、子供の為、必死で働いてきた事」を示唆すると思われる。観終わって、ちょっと泣いたが、正直、映画マニアでないライトな層の人に伝わる内容なのか、不安にもなった。(余計なお世話である)

 

監督のダニエルズについては知らなかったけれど、製作のルッソ兄弟は『キャプテン・アメリカ』や『アベンジャーズ』で有名になる前に知っていた。私はルッソ兄弟が関わっていた、コメディ・ドラマの「コミ・カレ!!」が大好きで、全話をアマゾンで購入済みである。「コミ・カレ!!」にもマルチバースが出てくる回があるので、せっかくだから紹介したい。

 

シーズン3のエピソード4、「あの日 あの時 あの場所で 引っ越し祝いパーティ」と言う回(原題はRemedial Chaos Theory)。引越し祝いで宅配ピザを頼んだコミカレ(コミュニティ・カレッジ)の仲間。サイコロを振って誰がピザを受け取るか決めようとする。しかしサイコロの出た目によって、それぞれ別の次元が生まれ、どの次元でも何かしらとんでもない事が起こって、てんやわんや(死語)する、と言う話である。

 

このドラマの主役の一人にアベッドと言う映画マニアがいるのだが、ドラマの中身もマニアックで凝った作りになっている。例えば、地獄の黙示録の撮影現場を追ったドキュメンタリー『ハート・オブ・ダークネス』のパロディやマカロニウェスタンのパロディ、1話丸ごとクレイアニメの回や、レトロなコンピュータゲーム風の回など、学園ドラマの大枠の中に色々なジャンルの映像表現を詰め込んでおり、カルト的な人気を誇っている。ネトフリやアマゾンプライムなどで配信されているので、関心を持った方は是非観てみて欲しい。超オススメ。

 

ついでに、ジェイミー・リー・カーティスと言えば『ワンダとダイヤと優しい奴ら』でボディコンを着たセクシーなアメリカ人(峰不二子ポジション)を演じた事を思い出す。この映画も大好きな作品なので、興味のある方は是非。これも、アカデミーの助演男優とってますね。

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