アメリカン・コメディ好きの部屋

アメリカのコメディとコメディアンが好きです。時間がある時に更新します。

恋愛指南書の映像化三題

ネトフリで『魔法の恋愛書』と言うオムニバス恋愛映画を観た。

軽い感じだが、なかなか面白かった。

この映画の原作者は、スティーブ・ハーベイと言うコメディアンで

映画内にも「恋愛本を出版した本人役」で出演している。

 

ハーベイの本は2010年ごろに日本語にも翻訳されている。

邦題は『世界中の女性が幸せをつかんだ魔法の恋愛書』。

現在は中古でしか出回ってないようだ。

原題は「Act like a Lady Think like a Man」。

つまり「表面では淑女のように振る舞い、

内面では男のように考える」そうする事で、

女性は、男性に遊ばれたりせず、良い恋愛ができるようになる、

と言う内容の本である。

 

映画のストーリーは、大体こんな感じだ。

いつもバーでつるんでる5人の男たち。

プレイボーイ、マザコン、仕事が不安定など、

それぞれ本命にするには一癖も二癖もある面々。

それらの所謂「ダメ男」と出会った女性陣が、ハーベイの本を読んで

実践した結果、ダメ男がいい男になり素敵な恋愛相手になる、

と言うような内容。確かに「魔法」ですね。

 

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出演者には、今より若くて痩せてるケヴィン・ハートや、

40歳の童貞男』に出ていたロマニー・マルコ、

哀しい目つきが印象深いマイケル・イーリーなど。

ほぼ黒人ばかりのキャストの中、少数派の白人キャラクターとして

アントラージュ オレたちのハリウッド」の

タートル役で出ていたジェリー・フェレーラも出ている。

女優陣も含めると『きのうの夜は…』と言う恋愛オムニバス映画の

出演者と結構かぶる気がしている。

 

調べたら「Think Like a Man Too」と言う続編も作られているらしい。

今度、観てみよう。

 

ja.wikipedia.org

 

この手の恋愛指南本が原作の映画、ドラマと言うのは

意外と作られていて、割と有名なのは

『そんな彼なら捨てちゃえば』と言うオムニバス映画。

ドリュー・バリモアジェニファー・アニストンベン・アフレックなど、

それぞれが単体で主演をはれる位、知名度がある俳優が出ている。

ちなみに、この映画にも「アントラージュ オレたちのハリウッド」の

メインキャストのケヴィン・コナリーが出ている。

 

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原作者は「SATC」の脚本家グレッグ・ベーレントとリズ・タシロ。

「そんな彼なら捨てちゃえば」「恋愛修行 最高のパートナーと

結婚するための恋愛心得」と言う2つの本を下敷きにしている。

この映画のキモは、惚れっぽいけどモテない女性ジジが、

モテ男のアレックスに恋愛指南を受ける所。

(以下、2人のパートのネタバレになります。)

 

映画の原題である「He's Just Not That into You」=

「彼は君の事、興味ないんだよ」と言うのは

ジジに対してアレックスが放つ言葉。

 

何をされても男性から気があるサインに思えてしまうジジ。

夢見がちな彼女に対して、アレックスは厳しいコメントばかりする。

しかし、最後にジジはアレックスにキレる。

「あなたは人を愛する気落ちを知ってるの?

別に勘違いだって構わないわ」と言われたアレックス。

いつも恋愛に冷めていた彼は、戦略を忘れ、ジジを好きになる。

 

この、恋愛指南していた人が指南相手を好きになる、

と言う「ミイラ取りがミイラになる」パターン。

実は日本のドラマでも見た事がある。

それは水野敬也氏の「スパルタ婚活塾」が原作のドラマ

「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」。

(以下、ラストまでドラマのネタバレします)

 

このドラマ、前述した二作品とは違い、

オムニバスではなく、主人公は1人だけ。

顔も頭もよく高嶺の花と言われるアラフォーの女医みやびは、

長年恋愛から遠ざかっていた為、いざ彼氏を作ろうと思っても

上から目線が邪魔をして上手くいかない。

そのみやびに、藤木直人演じる小料理屋の主人、十倉が

モテるための秘訣をスパルタで教える、と言うストーリー。

 

みやびは、十倉の指南によって、年下のイケメンや

高校の同級生と恋愛をする。

しかし、最後はお互い本音で言い合える十倉が好きだと気づく。

十倉の方もみやびを好きになっているが、

それを認めず、最後まで喧嘩をしてドラマは終わる。

この喧嘩が、所謂カップルのイチャイチャした喧嘩ではなく、

割と本気の「怒鳴り合い」で終わるのである。

 

コメディなので、分かりやすいハッピーエンドではなくても良いのかな、

とも思うが、視聴者としては、結構な消化不良であった。

 

私の推理として、このドラマの藤木直人は、

恋愛指南書の書き手である水野敬也の立場であるから、

本来は恋愛相手になってはいけないのだ。

何故なら、十倉とみやびは恋愛テクニックを介さずに恋に落ちた訳で、

その二人が上手くいってしまうと、それはつまり

「スパルタ婚活塾」の恋愛指南は必要ない、と言う事になるからだ。

 

しかし逆に、十倉の恋愛テクニックによって、みやびが誰かと結婚する

と言う終わり方だと、それはそれで盛り上がりに欠ける。

オムニバス映画であれば、気にならないかもしれないが、

主人公は1人だけの連続ドラマなので、最後の恋愛相手(=ラスボス)は

それなりに手応えのある相手でないと難しい。

 

十倉とみやびの関係には嘘(=恋愛テクニック)がない為、

ラスボスが十倉なのは納得いくが、

「スパルタ婚活塾」自体を否定してもいけない、

これはなかなかのジレンマである。

 

水野敬也氏の書籍は「夢を叶えるゾウ」や「LOVE理論」が有名で、

どちらも、師匠が弟子を導く形でドラマ化もされている。

「LOVE理論」は師匠と弟子が同性なので問題なかったし、

「夢を叶えるゾウ」も神様と人間なので大丈夫だった。

「スパルタ婚活塾」は男性が女性に教える形だったから、

ドラマ化の際にちょっと難しかったのかな、と思う。

 

 

「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」は

コメディ演技が上手い中谷美紀、説教のキレが良い藤木直人

シャープなイメージの夏木マリが演じる可愛いお母さんのギャップ、など

他の出演者も全てハマっていて、個人的には

非常に好きな作品なので、今も時々見返してしまうドラマである。

 

 

以前に「大豆田とわ子と三人の元夫」を

スクリューボールコメディとして紹介したが、

「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」も

都会的な男女の丁々発止の会話が観れて、

スクリューボール的なドラマ作品だと思う。面白いです。

 

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『マリー・ミー』面白かった

ジェニファー・ロペス主演のロマンチック・コメディ

『マリー・ミー』をレンタルで観た。非常に面白かった。

 

今年の4月頃に映画館で宣伝ポスターを見かけた時に、

ドレス姿のジェニロペが迫力ありすぎて、ビビったんですよ。

前作『ハスラーズ』で、彼女はグループを仕切る女親分みたいな役を

演じてたので、ステージ上からジェニロペに指さされるなんて

「マリー・ミー」と言うより「キル・ユー」じゃないのか、と。

何と言っても、指差してる時のジェニロペの表情が「真顔」ですから。

これ、本当にロマンチックな映画なの……大丈夫……と思ったもんです。

 

真顔で指差すジェニロペ。笑顔ならよかったが

 

怖いですよ〜。大名行列でうっかり顔を上げてしまった町民が、

大名に気づかれて、切り捨てられる時のシチュエーションかと思いました。

(注 大名行列では大名の顔を見てはいけないので

行列が通り過ぎるまで、庶民は土下座していたらしい)

 

 

その時は都合が合わなくて見逃したのだが、

今回、レンタルで観て非常に面白かったので、

3回ほどリピート視聴してしまった。

 

なぜ面白かったか、結論から言うと。

その1、女優兼歌姫であるジェニファー・ロペスの実人生とかぶる内容だった事

その2、ヒロインの相手役のキャラクターと脚本が良く考えられていた事

この2点である。

 

 

その1について。

『マリー・ミー』を製作する前の2019年、ジェニロペは『ハスラーズ』と言う

映画を製作し、出演していた。公開当時、映画のチラシにも

アカデミー賞大本命」とコピーを打たれた気合の入った作品だった。

アカデミー賞へのプロモも兼ねてか「サタデーナイトライブ(SNL)」の

ホストもつとめ、それも話題になった。

SNLは日本のHuluでも配信されているので、配信期限が切れていなければ

字幕付きで観れるが、番組についての詳しい記事があるので、

次の段落の下にリンクを貼っておく。

 

記事を要約すると、SNLのホスト回はこんな感じだった。

ジェニロペは、2019年は映画『ハスラーズ』公開と自身のツアーの成功、

また当時付き合っていたヤンキースアレックス・ロドリゲスから

プロポーズされ、非常に幸せな年だった、と語り、

更には20年前にグラミー賞のレッドカーペットで着用し

話題をさらった(バッシングも含め)ヴェルサーチェのドレス姿も

披露した、と言う事である。

www.elle.com

ところがロドリゲスとは、2021年に婚約解消をする。

そのゴシップを知った上で『マリー・ミー』を観ると

「大々的に婚約報告してたのに破局って、まんま本人じゃないすか!」。

wikiによると『マリー・ミー』の映画化は2019年から

始まっていたそうなので、ロドリゲスも罪な事をしますね。

 

また、ジェニロペは今まで色々な役柄を演じてきたと思うが、

自分と同じ歌手の役を演じるのは、おそらく『セレナ』と言う

実在の歌手を演じて以来ではないかと思う。

(全ての作品を追えてないので違っていたらゴメンナサイ)

その辺が、実人生と完全一致とまでは言わないものの、

かなりかぶっていて、面白かったのである。

 

 

その2については、相手役のオーウェン・ウィルソンのキャラクターを

理解する為の重要なポイントがある。

それは、マネージャー役のジョン・ブラッドリーが

ゲーム・オブ・スローンズ」に出ていた英国の俳優だと言う事。

 

それを知ってから映画を観ると、こんなシーンに出会う。

冴えない教師のオーウェンが、ジェニロペにミュージカル「キャメロット」の

ランスロットとグイネヴィア」の話をする。

「『キャメロット』は、殺りくとヌードのない『ゲーム・オブ・スローンズ』だ」。

おっ、これは何かのヒントか? マネージャー役がジョンなのは、

かなり意図的なキャスティングではないのか?

 

続けてオーウェンは「ランスロットはグイネヴィアの為に

一緒に居たいけど、身を引くんだよ」と言うのだが、

ズバリ、オーウェンのキャラクターはランスロット

つまり女王のグイネヴィアを愛し、彼女を守る為に

身を引く「騎士」の役なのである。

 

ジェニロペが女王なら、王は言わずもがな。

映画と同名の主題歌「マリー・ミー」を

ジェニロペとマルーマがデュエットをする場面がある。

そこには「クイーンとキングだ」と言う歌詞が出てくる。

実際に映画の後半、ステージに立ってデュエットする

2人の姿は神々しく派手で、ポップスターのオーラがある。

 

ちなみに、映画にも出てきた「THE TONIGHT SHOW」は実在のトークショー番組。

ホストのジミー・ファロンはSNL出身のコメディアンだ。

新曲の宣伝の為に番組に出演し、「マリー・ミー」を歌う

ジェニロペとマルーマの動画を発見したのでリンクする。

覚えやすくて良い曲ですね。

 

www.youtube.com

 

 

一方で、オーウェンがジェニロペを学校のダンスパーティに誘うシーン。

車から降りた彼女の手首に、オーウェンが花のコサージュをつける。

これはアメリカ映画によく出てくる「プロム」(=卒業パーティ)の作法。

プロムでは、最後にプロムキングとクィーンを選ぶが、

所詮真似事であり、子供の遊びである。

この辺の対比の描写が上手だな、と感動したのである。

 

考えてみれば、この映画の最大のスペクタクルシーンは

「出落ち」とでも言うべき、ジェニロペが大舞台で

恥をかきそうになる冒頭の出来事である。

ロマコメあるあるとして、結婚式当日

花婿がブライズメイズと浮気して破局と言う

導入シーンは割とベタネタとしてよく見かけるが、

この映画は、その拡大版と言える。

 

『マリー・ミー』は『ノッティングヒルの恋人』のスタジオが

作ったそうで、あの映画もスターと一般人の恋愛が描かれていた。

こちらの元ネタは『ローマの休日』だろうと思うが、

「街角で出会う」のではなく「公衆の面前でピンチの女性を救う」

と言うヒロイックな行為が、前述の映画と違う仕掛けだな、と思う。

ヒロインの窮地を、見ず知らずの白人男性が救うのは、

ある種の騎士道精神と言っても良いかと。

 

余談だが、2019年、ジェニロペがSNLに出た時のスケッチが

『マリー・ミー』と同じなので、リンクを貼っておく。

「お宅改造」の為にテレビが撮影に行ったら、

ゴージャスな女性の結婚相手がダサいオタクだった、と言うスケッチ。

分かりやすい。

 

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現在のジェニロペは今年の夏に、ベン・アフレックと結婚したので、

また結婚ネタで映画(配信のみの可能性あり)を撮ったらしい。

タイトルの「Shotgun Wedding」とはデキ婚を意味する言葉で、

本来は、結婚前の娘を妊娠させられた父親が「ショットガンを構えて、

男に責任を取るよう迫る」のが由来らしい。

しかし、この映画でショットガンを構えるのは女性キャスト達

と言うのが笑いのポイント。

ドタバタ・アクション・コメディっぽくて、なかなか面白そうです。

 

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バチェロレッテジャパン、シーズン2観終わりました

ネタバレ感想です。

 

いやぁ〜、長谷川さん落選しましたね。残念。

私が思う長谷川さんの落選理由は、

「結婚」を前面に押しすぎた事ではないかと思います。

 

美紀さんは「この短期間で、しかもリアリティショーの中で、

結婚まで決めるのは難しい」と感じた気がするのです。

撮影期間はおそらく2〜3ヶ月、

美紀さんも結婚に繋がるような「恋愛」はしたかったと

思いますが、「結婚前提で付き合う」のは重すぎた。

その点、マクファーは「愛してる」とは言うけど

結婚とは言わなかったので、そこが勝因かと。

 

リアリティショーと言う枠組みの中で、結婚相手を見つけるのは

誰にとっても至難の技だなぁと思いました。

(バチェラーのシーズン3は、恵に一目惚れらしいので別ですが)

 

今回、美紀さんの選択について、

私が考える他の人の落選理由は以下の通りです。

 

その1、起業家の人たちと一緒にいると

美紀さんも仕事モードで安らげないのではないかと。

その2、芸術系の人たちからは、男の魅力を感じなかったのかも。

美紀さんのフィーリングにはあってなかったのかと。

その3、年下イケメン(中道さん、澤井さん)は、子供っぽかったかな。

トークセッションの時、ナイナイにいじられてた時の

ひな壇芸人感が凄かった。声もデカイしリアクションもデカイ。

 

澤井さんはお笑い芸人らしいので、トークセッションは、

頑張りどころなのでしょうね。私は澤井さん、嫌いじゃないです。

 

narrow.jp

バチェロレッテ、シーズン1の萌子さんは

ルックスも性格も、個性が飛び抜けてましたが、

美紀さんはちょっとギャルっぽさもあって

わかりやすい感じが良かったです。

NIziUのマユカに、ちょっとだけ君島十和子を混ぜた感じで。

バチェロレッテジャパン、シーズン2の感想

7/15の配信まで観ました。簡単な感想です。

 

今回のバチェロレッテは若き起業家の尾﨑美紀さん。

ディズニー・プリンセスっぽいな、と言うのが第一印象。

 

www.youtube.com

萌子さんはスレンダーでスポーティ、キリッとした印象の持ち主だが、

美紀さんは「ウフフ」と笑う仕草が色っぽくて、愛想が良い。

男性陣も今回は「美紀ちゃん」とちゃん付けで呼んでいたが、

萌子さんを「萌ちゃん」と呼んでた人はいなかった気がする。

キャラの違いですね。

 

今回集まった男子メンバーは、芸術系が3割、

体育会系が3割、起業家、経営者が3割、

イロモノ系が1割(法螺貝、アメリカン・タクシードライバー

と言う印象。

今回参加の男性陣は、コロナが長引く中、

海外渡航も久しぶりだっただろうし、

ミキさんが男ウケする可愛いタイプだった事で、

テンションが上がって、非常に開放的になってる感じを受けた。

 

 

イロモノと言えば、萌子さんの時には

「ナンパ1000人斬りのイベント・オーガナイザー」の

藤井さんと言う男性が参加していた。

藤井さんは、苦手な運動に挑戦したり、萌子さんに理詰めで来られて

(「あなたの志望動機は?」「なぜ私と結婚したいの?」と言うド直球の質問)

泣かされたりと、かなりのスパルタであった。

しかし、今回の美紀さんだったら衝突する事なく、

サクッと落とされただろうな、などと思った。

 

今思い返せば、藤井さんは良いキャラだった。面白かった。

 

www.youtube.com

 

今回は、美紀さんの好みなのか、アマゾンの指示なのか、

良い体格の脱げる男性が多いな、と言う印象を持った。

シーズン1では、コウさんとローズは積極的に脱いでいたが、

海外の人に「日本人、筋肉ないね〜。弱いね〜」と

バカにされないように(コウさんもローズも日本人じゃないし)

テコ入れされたのかなぁ、と感じた。

 

「デート内容」や「相性」より「筋肉」が基準なのか、

起業家系は早めに落とされ、最終に残ったのは全員スポーツマン。

ワイルド系(『美女と野獣』の野獣系)2人と、おっとり系の男性1人。

まぁ、おっとり系の長谷川さんが最後の1人かな、と予想しています。

生理的に苦手な人とジャグジーデートはしないだろうし。

 

個人的に面白かったのは、中道さんの占いのシーン。

中道さんは、非常に顔が整っていて、なおかつマッチョな男性。

占い師に「あなたは浮気者の目をしてる」などと

言われてて、まごついてる感じが面白かった。

まぁいかにも「人生、モテてきました!」って言う顔ですもんね。

占わなくても分かる。

Bunkamura配信映画『ロマンチック・コメディ』を観た

先日、Bunkamura ル・シネマのオンライン映画館

APARTMENT で配信されている『ロマンチック・コメディ』と言う

映画を観た。面白かった。

 

www.bunkamura.co.jp

サイトの説明によると「本作は幾多の名作映画の実際のシーン映像を抜粋し、」

「『ロマコメ映画とは? 愛とは?』というテーマを探求し、

自己発見の旅に出るフィルム・エッセイである。」

「監督はインディポップ・バンド Summer Campのエリザベス・サンキー」で

「ドキュメンタリー『ビヨンド・クルーレス』のサントラも務めた」との事。

「旧来のロマコメ映画を礼賛すると同時に、現代的な視点で問題提起を行う本作」

と言う説明通り、ロマコメの負の側面も語っていて面白かった。

 

映画『ロマンチック・コメディ』の中で簡単に説明されていたが、

ロマンチック・コメディの原型は、スクリューボール・コメディである

と言われており、典型としては、気が強く自立した女性と男性が、

最初は衝突をしながらも、いつしか恋に落ちると言うものである。

 

Wikiによると、1950年代からは

「ハリウッドが中産階級内部での恋のかけひきに焦点を移して

シンプルなラブ・コメディへと発展解消していったため」

スクリューボール・コメディと銘打った作品が作られなくなったと書いてある。

ja.wikipedia.org

つまり、スクリューボール・コメディの魅力である、スピード感や

丁々発止の台詞の面白さ、型にはまらない自立した女性像などの

特徴的な部分を減らして、より単純にしたのが、

ジャンルとしての〝ロマンチック・コメディ〟なのだ。

 

 

ロマンチックコメディの負の側面、と言う事を書いたが、

〝ロマンチック・コメディ〟と言うジャンルは、

「女性向けの映画で、陳腐で先の予想できる作品が多い」

と言うイメージもある。

「男女が出会い、色々揉めるが、最終的には誤解が解けて、

ハッピーエンド」と言うパターンが基本で、

結婚式がラストシーンになる事も多い。

「いい男に出会えれば、素敵な結婚をすれば全て解決!」

と言う安易なラストが多い、そんな印象もある。

 

また「中産階級内部での恋のかけひき」と言う表現にもあるように

「恋愛以外の諸問題を意図的に排除した映画」と言う側面もあり、

アクションやCGを使った派手な見せ場もなく、

お決まりのストーリーで、粗製乱造されてる印象もある。

 

 

とまぁ、とかく軽く見られがちな〝ロマンチック・コメディ〟ではあるが、

ジャンルをはみ出した傑作と言うのが時々存在する。

映画『ロマンチック・コメディ』でも触れられていたが、まずは

結婚式を前に花婿付添人を探す映画『40男のバージンロード』。

これは、主役が男性で運命の相手も男性(結婚相手ではない)

と言う変化球(=スクリューボール)パターンで、

「ブロマンス映画」と言う言葉を産んだ傑作コメディ映画。

 

ストーリーは、全くタイプの逆な男性同士が出会い、

衝突したり誤解しながら、最終的には絆を深める。

多くのロマコメのラストと同じく、最後は結婚式場で

I Love You, Man(映画の原題)」とお互いの愛を確かめ合う。

女性向けロマンチックコメディの典型に、ひねりを加えて

別種の映画に変えた傑作である。

 

ja.wikipedia.org

 

もうひとつ、ロマンチック・コメディと言う古い皮袋に、新しい酒を注いだ

傑作映画として『プロミシング・ヤング・ウーマン』がある。

私の過去の感想に「フェネル監督はパンフレットに

『現場の大半は、ロマンチックコメディの撮影のようだった』と語っている」

と書いてあるので、意図的にロマコメ演出をしていたと思われる。

(注 「古い皮袋に〜」は本来ネガティブな諺らしいが、

今回は良い意味、成功例として使っております)

 

makarena3.hatenablog.com

 

 

この映画は実際の事件からインスパイアされている。

それは、スタンフォード大の学生が起こしたレイプ事件で、

裁判中に「加害者の男性は優秀なスポーツマンで

前途有望(=Promising Young Man)である」と言う言葉が出たらしい。

www.buzzfeed.com

 

「前途有望な男性を仲間がかばい、被害者女性を無視する」

と言う重い内容を、あえてポップな意匠で描いたこの作品。

作品を観返してみると「独身女性が出会いを求める」→

「いろんなクズ男に出会う」→「運命の相手と出会い仲良くなる」

と言う部分と、「最後に結婚式で終わる」部分は、

典型的なロマコメのパターンである。

しかし、「運命の相手と出会って幸せになる」と言う

ロマコメの安易、安直と思える部分が、この映画では

「出会ったけど救われない」と言う絶望に裏返る。

恋の相手に出会い、そこで心底絶望した事が、

最後の復讐を選ぶキッカケになると言う皮肉である。

 

今回、『プロミシング・ヤング・ウーマン』を、

アマゾンプライムの配信で見返したが、イヤホンで

視聴していたので、映画館で観た時よりも音声が生々しかった。

クライマックスの山小屋のシーンは、やたらベッドが軋むので、

音だけ聞くと性的暴行シーンのように聞こえ、非常に怖かった。

 

 

映画『ロマンチック・コメディ』から、かなり脱線した。

余談ついでに「スクリューボール・コメディ」映画を意識して

作られた日本のドラマの傑作を紹介する。

「大豆田とわ子と三人の元夫」である。

 

thetv.jp

テンポの良い会話、自立した女性と個性的な男性陣の都会的なラブコメディ、

確かに「スクリューボール・コメディ」である。

こちらも大変面白いのでオススメ。

 

ちなみに、「大豆田とわ子と三人の元夫」の脚本家

坂元裕二さんのインスタには、スクリューボール・コメディ

オススメ作品群が上がっていた。

今回のようなお話に興味を持った方に、個人的に

おすすめしたいものがあるのです。画像2枚目のDVD

「名作映画コレクション 夢のひととき」を観るのです。

税込み1980円で、傑作ばかりの10作品が入っています。」

だそう。こちらも面白そう。

 

 

坂元さんのインスタからお借りしました



「カムカムエヴリバディ 」アニーとハリウッドパートについての感想

「カムカムエヴリバディ」ラストの予想は見事に外れました。

森山良子さん、この経歴だとあの役は当て書きなのかな?

 

officeliberty.com

「カムカムエヴリバディ」はドラマの公式サイトの説明文に

「三世代をつなぐファミリーヒストリー」と言うような文が載っていたので、

表のテーマは「ラジオ英会話」だけど、裏テーマは

ファミリーヒストリー」なのではないかと思っている。

 

 

目黒祐樹さんは、お父様が剣戟のスターだったんですね。なるほど。

www.oricon.co.jp

 

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話はドラマ放送時に戻るが。

「カムカムエヴリバディ 」で、森山良子さんが初登場した時、

森山さんがヒロインの安子かどうかを、視聴者が推理し始めた。

もし、これがドラマでなく現実であれば、顔を見たら、

「安子だ」と分かるはずだが(整形等していなければ)

別人が演じている以上、確証が難しかった。

 

www.lmaga.jp

 

また、サンタ役の濱田岳のように、同じ俳優が演じていれば

これも「安子だ」と分かる訳だが、今回、歳をとり

アメリカナイズされた役を、全く違う俳優が演じた事で、

謎が深まり、考察が盛り上がったようだ。

 

どのサイトで見たか忘れたが、作者の藤本さんは、脚本では

アニーが安子かどうか、考察させようと思っていなかったそうなので、

映像化の時点で、偶然にミステリーが生まれたのだろうな、と思う。

 

 

これに関連して思い出したのは、映画『イニシエーション・ラブ』。

(以下『イニシエーション・ラブ』のネタバレあり)

主人公の男性は、学生時代は太っていたが、社会人になってから

痩せて別人のようになったと言う映像を見せ、それぞれ別の俳優が演じるのだが、

そこがトラップになっていて、実は2人の男性は本当に別人だったと言うオチ。

原作小説の叙述トリックを、上手に映像化して成功した作品で、面白かった。

 

 

「カムカムエヴリバディ 」に話を戻すと、第1部を見ていた限り、

安子がハリウッドのキャスティングディレクターになる予兆は

全くなかったし(英会話は習っていたが、映画好きではなかった)

森山さんが演じた事で「赤の他人」感が強かったと思う。

 

これも「朝ドラあるある」で、女性の半生を描く場合には、

若い女優に無理矢理老け役をさせるか、途中で交代させるかの2種類あり、

前者は、老けメイクが不自然(例「とと姉ちゃん」)だが、

後者は、俳優が変わる事の違和感(例「カーネーション」)がある。

それらを避けるには、無理して長い時間を描かずに、

話のスパンを短くする(例「あまちゃん」)と言うパターンもあるが、

半年間、ネタ切れにならず続けるのが大変、と言う面も出てくる。

 

 

個人的には、ドラマなんだから、安子さんには、

餡子に関わる仕事をしていて欲しかった気はする。

アメリカで餡子のお菓子を広めるのは難しいだろうけれど。

 

 

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安子さんの選択した職業を含め、ハリウッド映画パートは

ちょっと説得力が弱かったなぁ〜と思っている。

 

私は、松重豊さんが切られ役として画面に出てきた時から

「この人は『ラストサムライ』の福本清三さんぽいな」と思っていたので、

途中から、最後の方に松重さんのハリウッド映画デビューが

あると予想していた。そこに、ひなたの英会話も関係してくるだろうと。

 

松重さん初登場時のツイッター画像、会話相手はプライバシーの為、伏せました

 

 

 

また、私は、昔の日本映画がアメリカでカルト化した有名例を知っていたので、

初代の『黍之丞 妖術七変化 隠れ里の決闘』がアメリカで密かに

ウケていたとか、そう言う流れになっていたのかな、と予想していた。

殺陣がすごいので、伴虚無蔵と桃山剣之介にカルト的な人気があったとか、

そんな事を想像していた。

 

日本映画のカルト作の実例を具体的に言うと、

勝新太郎の『子連れ狼』が『SHOGUN ASSASIN』として

アメリカで再編集され、その残虐さから人気が出たと言う話で、

また、2002年ハリウッド映画『ロード・トゥ・パーディション』の原作が、

漫画「子連れ狼」にインスパイアされた作品だと言うのも有名である。

 

下記のサイトによると、2016年に『子連れ狼』のリメイク話もあった様子。

KILL BILL』も『子連れ狼』の殺陣を参考にしてるらしい。

www.buzzfeed.com

 

しかし、ハリウッドの映画人が来て作ったのは

ちょっと陽気な「サムライ・ベースボール」だったので、

時代劇の殺陣が出る幕ないのではないか、と思った。

(タイトルだけだとB級コメディ感があるし)

確かに、ハリウッドで真面目に人を斬る映画を作れば暗いし、

ベースボールは「カムカム」のサブテーマなので納得はいくものの、

アニーのキャスティングディレクターと言う職業も含め、

リアリティが薄い気がしてしまった。

それに、筋肉のなさそうな五十嵐が、ハリウッドの

アクション監督(補佐)に抜擢と言うのもなぁ、

などと思ってしまった。

 

 

ラストで、ちょっと失速した気もしたが、

個人的に「カムカムエヴリバディ 」は、今まで観た

朝ドラで一番好きな作品である事は間違いない

(次は「ちりとてちん」)。

最初は観てなかった「カムカム」第1部もNHKオンデマンド

全部観たし、藤本さんの過去作「ちかえもん」も観た。

「黍之丞のテーマ」が好きなので、その為に

サントラを借りようかと思っている。

 

カムカム英語と時代劇、餡子とジャズ、足袋とベースボールなど、

和洋折衷の魅力が唯一無二の作品だった。

「カムカムエヴリバディ 」ラストの予想

今、朝ドラの「カムカムエヴリバディ」にすっかりハマっている。

「カムカム〜」の脚本家である、藤本有紀さんが脚本を書いた朝ドラ

ちりとてちん」放送時には、DVDを購入したくらいハマったので、

私は、藤本さんが選ぶ題材や、センスが好きなんだろう。

 

www.nhk.or.jp

 

とは言え、実は、第一部の安子編は観ていなかった。

しかし、途中から藤本さんの脚本だと気づいたので、

第二部の、るい編に入った所から観始めたら、

これが最高に楽しかった。

ちなみに、第一部は総集編で内容を確認している。

 

安子編は、戦前〜戦後の岡山が舞台だったが、るい編は、昭和の大阪が舞台。

映画の手書き看板がドカーンと街中に置いてあり、

チンドン屋がビラを配って宣伝をしている。

そこで上映される時代劇映画のチャンバラシーンがカッコよく、

映画が娯楽の王様だった時代を想像させる内容になっていた。

 

現在は、るい編の次の、ひなた編が始まり、

京都の条映太秦映画村が舞台になっている。

時代劇の斬られ役で大部屋俳優の伴虚無蔵と、

2代目の桃山剣之介についての話が中心エピソードで、

更に、ひなたとるいが、祖母の安子についての

謎を解きあかしていくような、展開になりつつある。

 

 

ドラマタイトルの「カムカムエヴリバディ」とは、そもそも

NHKのラジオ英会話のオープニング曲だったそう。

祖母の安子は、戦争中には、敵性言語であった英語を、

ラジオ英会話を聴きながら勉強する。

そして、独学で英会話が出来るようになっていた。

 

安子の娘のるいは、とある行き違いが

きっかけになり、安子と生き別れてしまう。

その後、るいは、戦死した父親の弟家族に育てられるが、

その家では、昭和の流行作家である獅子文六が原作の

朝ドラ第一号である「娘と私」を観ているシーンがある。

安子がいなくなった後、るいを育てた叔父の妻が、

朝ドラのファンで、毎日観ていると言う設定であった。

 

「娘と私」は、獅子文六自身がモデルの新聞小説である。

日本人の小説家が、留学先で出会ったフランス女性と結婚、

1人娘を授かるものの、病弱だった妻と死別してしまう。

男やもめとなったが日本人の後添えを貰い、

娘を育てると言う話で、

第二部の主人公、るいの境遇とシンクロしている部分がある。

 

 

 

今、日本のドラマで、視聴率が常に10パーセントを超えているのは、

朝ドラと大河くらいではないかと思うのだが、

その枠自体に固定ファンがいると言う事だと思う。

ツイッターで、ハッシュタグ付きの感想をリアルタイムで

呟いている朝ドラクラスタなどを見ても、他のドラマとは

固定ファンの数が違うのだろう。

今期のドラマ視聴率を検索すると、3月14日からの一週間は

関東では、「カムカムエヴリバディ」が1位で19.5%、

2位が半沢直樹でお馴染みの日曜劇場「DCU」で15.1%、

3位が「相棒」14.9%、4位が大河ドラマで13.5%、となっていた。

 

www.videor.co.jp

 

そこで、今、私が個人的に気になっているのは、

朝ドラに出ている俳優陣が、同時期の別のドラマにも、

似たような役で出ている事である。

つまり、朝ドラ出演での露出、宣伝効果を狙って、

他局のドラマでも、キャスティングやドラマの内容、

放映時期を合わせているのではないか、と推測するのである。

 

 

「カムカムエヴリバディ」の第一部の放送時には、

算太を演じた濱田岳と、安子の義母を演じたYOUが

秋元康製作のドラマ「じゃない方の彼女」で親子役を演じていた。

これは、濱田岳のドラマ初主演作らしい。

しかも、オープニング映像では皆で踊っているので、

これは朝ドラでの役柄を意識してのものだろう。

 

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第二部のるい編は、棗黍之丞の時代劇映画『妖術七変化』と

ジャズの演奏がシンクロする回が圧巻だったが、

るい編の舞台になったジャズ喫茶の店長を演じた近藤芳正が、

現在放送中の、尾上松也主演の真夜中ドラマ

「まったり!赤胴鈴之助」に鬼面党の党首として出演している。

『妖術七変化』の中で、黍之丞と戦う伴虚無蔵は、

鬼の面を被って登場するので、鬼面党の一味の可能性もある。

(他局なのでデザインは微妙に違うが、般若に角が同じような気がする)

 

prtimes.jp

 

www.tv-osaka.co.jp

このドラマはナンセンスなコメディであるが、

チャンバラシーンもあり、歌舞伎俳優が何名も出ている。

主演の尾上松也は、黍之丞を演じている

尾上菊之助の父親が率いていた菊五郎劇団で

活動していた時期もあり、おそらく親交が深そうである。

尾上松也はナレーションの城田優ともユニットを組んでいるので、

その辺も繋がりがある。

 

 

さて、最後のひなた編はどうかと言うと、

今、私が気になってるのは、町田啓太の出てる

僕ドラ「ダメな男じゃダメですか?」に、

赤螺の堀部圭亮がレギュラーで出ている事である。

このドラマでは、宮崎美子が町田啓太と入れ替わる

ばあちゃん役を演じており、このばあちゃん姿が、

なんとなく匂う。

 

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ひなた編は、生き別れた安子とるいが仲直りできるかどうか、

また、安子がアメリカへ渡ってからどうしていたのか、

その謎を解き明かすターンに来ていると思うが、

安子を演じた上白石萌音は、以前に「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」と

言うドラマで、宮崎美子と親子役を演じていた事もある。

安子とるいが生きて再会できるとしたら、

年を取った安子役は、顔が似ている宮崎美子さんが、

白髪姿で、るいの前に現れるのではないかと推測するのである。

 

終戦50年の岡山での帰省時に「たちばな」のおはぎが存在した事を考えると、

安子は、ある時期にアメリカから日本に帰ってきて、

和菓子のお店を開いている可能性はあるな、と。

 

 

昨日の「カムカム〜」の放送では、アニー・ヒラカワと言う

ハリウッドから来た、日系アメリカ人の

キャスティングディレクターの女性が出てきた。

この人の名前「アニー」はアンコ(安子のアダ名)を

英語風に読み換え、「ヒラカワ」はヤスコが英語を勉強した

ラジオ英会話の平川唯一からとった、と考えたら

この人が安子の可能性もあるが、

アメリカから帰ってきて、岡山でおはぎを作ってる方が

ドラマの終わり方としては、しっくりくるのではないかと思う。

 

全く畑違いのキャスティングディレクターも良いが、

「美味しいあんこのおまじない」のフレーズを活かすために、

安子さんには、おはぎを作り続けていて欲しいな、と。

 

ドラマのリンクを貼っていて気づいたが、

3作品ともTV東京系(ひとつはTV大阪)なので、

テレ東のドラマの戦略なのかもしれない。

また、上記のドラマ3作品のヒロイン(山下美月、堀 未央奈、深川麻衣)が

全て秋元康のグループに居たと言う事も、ひなた演じる

川栄李奈AKB48だった事を考えると、意味深長ではある。

(AKB系列はグループの人数が多すぎる、と言う理由もあるかも)

 

 

ともあれ、「カムカムエヴリバディ」は最高に面白いので、

見逃した第一部は、NHKのオンデマンドで確認しようと思っている。