ネトフリ「ワム!」面白かったです
「ハヤブサ消防団」のおかげでネトフリに何度目かの再加入しまして、
何気なく「ワム!」のドキュメンタリーを観ましたが、
非常に面白かったです。
ワム!は80年代、日本でもCMに起用されたり、
日本公演も行われていて、人気がありました。
wikiによると「ケアレス・ウィスパー」は、西城秀樹と郷ひろみによる
日本語のカバーバージョンが、発売とほぼ同時期に作られてたようで、
日本でのプロモーションにも力が入ってたんですね。
↑84年のマクセルのCM。WHAM!公式YOUTUBEチャンネルにあがっております。
私は、ヒット曲については知ってましたが、
彼らの背景については何も知らなかったので、
このドキュメンタリー、凄く面白かったです。
アンドリュー・リッジリーが12歳の時に知り合い、
出会った当時は、内気なジョージを、陽気なアンドリューが
引っ張ってあげるような関係性だったようです。
ワム!は、19歳でインディーズデビューし、
活動期間は4年ほど、人気絶頂で解散します。
短いながらも華々しいワム!の活動の軌跡。
勢いに乗って成功していく若者2人の姿が、
当時の映像や、アンドリューの母親がまとめていた
スクラップブックを元に映像化されていくのですが
80年代の映像のアナログ感と、ワム!の楽曲のポップさ、
2人のアイドル的な魅力、諸々が合わさって、楽しさと
切なさのある、非常に面白いドキュメンタリーでした。
解散については、アンドリューとジョージが仲間割れした
とかではなく、アンドリューの方が音楽活動全般に
ある種の見切りをつけた感じに見えましたね。
↑ワム!のデビュー曲「Wham Rap!」言われてみれば、確かにRap。
ワム!のドキュメンタリーついでと言っては何ですが、
ワム!に関連して思いだす映画があります。
ひとつ目はそのものズバリ、2019年に作られた映画
「ラスト・クリスマス」。
楽曲群に触発されて製作した作品で、
コメディ映画の得意なポール・フェイグが監督した映画です。
主人公のケイトはジョージ・マイケルを崇拝する歌手で、
彼女のバイト先がクリスマスショップという設定になります。
予告の時点で、最後が予測できると映画公開当時、ネットが荒れた
記憶がありますが、ちょっと不思議な映画で嫌いじゃないです。
「クリスマスの奇跡」系の映画ですね。
ちなみに、私がこの映画を観た最初の感想は
「このオチ……ダジャレじゃないか!」というものでした。
2020年に英国チャートのN0.1を取った」と字幕が出てきましたが、
この映画公開の翌年なので、直接の関係はなさそうです。
(英語のwikiによると「ラスト・クリスマス」は、2019年に英国で
最も売れたビニールシングルだそうですが)
もうひとつは、ヒュー・グラントとドリュー・バリモアが主演した
ロマンチック・コメディ「ラブソングができるまで」。
ヒュー・グラントが80年代に人気だったアイドルバンドの
落ちぶれたスターを演じるのですが、これがモロに
「じゃない方のスター」つまり、アンドリューを
思い出させる役柄で。
ヒューの役はキーボーディストなので、
プロモビデオは、ワム!と言うよりa-haっぽいですが、
何かとお尻をふるところは、ジョージ・マイケルっぽいです。
軽いタッチのコメディで、楽しい作品です。
オマケとして、映画そのものはワム!と関係ありませんが、
コメディ映画好きとしては忘れてはならない「ズーランダー」。
通称「オレンジ・モカ・フラペチーノ」シーンは、記憶に残る名場面でした。
サムネに出ている白人男性は、のちにドラマ「ビッグ・リトル・ライズ」で
エミー賞をとるアレクサンダー・スカルズガルドさんです。人に歴史あり。
さらに余談になりますが、ワム!のドキュメンタリーを観た後に、
最近のアンドリューについて、検索して見つけた記事があります。
少し前に、アンドリューがワム!の伝記を書いたそうで、当時のジョージに
ついて下記のように書いていたのを読み、ちょっと笑ってしまいました。
言われてみれば、ダイアナ妃も結構、逆毛を立ててた気がします。
以下、記事からの引用*******
「ジョージは自分の外見や体重、セルフイメージに苦しんでいた」そうだ。ヘアスタイルを異様なほど気にして「ブリーチしたり、逆毛を立てたり、ブロウドライをやりすぎてタブロイド紙に載った写真を見た知り合いがダイアナ妃と見間違えた」こともあった。
最後に、2020年にワム!の日本独自のベスト盤が発売されたのですが、
その宣伝も兼ねた記事が、発売元のソニーミュージックの
エンタメサイトに載っていました。
その記事によると、ワム!は大きく括ると、黒人音楽に
影響を受けた白人のグループ、つまり「ブルーアイドソウル」に
近いんだけど、その枠に収まらない唯一無二のポップさがある、
と言う話で、非常に分かりやすかったです。
ネトフリのドキュメンタリーでも
「ワム!は、中年になる事もなく、
純粋で理想的な若者代表であり続ける」と言うような
セリフがありましたが、この記事の最後、
「ジョージとアンドリューの青春の時間が
まさにドンピシャだと思いました。