アメリカン・コメディ好きの部屋

アメリカのコメディとコメディアンが好きです。時間がある時に更新します。

「カムカムエヴリバディ 」ラストの予想

今、朝ドラの「カムカムエヴリバディ」にすっかりハマっている。

「カムカム〜」の脚本家である、藤本有紀さんが脚本を書いた朝ドラ

ちりとてちん」放送時には、DVDを購入したくらいハマったので、

私は、藤本さんが選ぶ題材や、センスが好きなんだろう。

 

www.nhk.or.jp

 

とは言え、実は、第一部の安子編は観ていなかった。

しかし、途中から藤本さんの脚本だと気づいたので、

第二部の、るい編に入った所から観始めたら、

これが最高に楽しかった。

ちなみに、第一部は総集編で内容を確認している。

 

安子編は、戦前〜戦後の岡山が舞台だったが、るい編は、昭和の大阪が舞台。

映画の手書き看板がドカーンと街中に置いてあり、

チンドン屋がビラを配って宣伝をしている。

そこで上映される時代劇映画のチャンバラシーンがカッコよく、

映画が娯楽の王様だった時代を想像させる内容になっていた。

 

現在は、るい編の次の、ひなた編が始まり、

京都の条映太秦映画村が舞台になっている。

時代劇の斬られ役で大部屋俳優の伴虚無蔵と、

2代目の桃山剣之介についての話が中心エピソードで、

更に、ひなたとるいが、祖母の安子についての

謎を解きあかしていくような、展開になりつつある。

 

 

ドラマタイトルの「カムカムエヴリバディ」とは、そもそも

NHKのラジオ英会話のオープニング曲だったそう。

祖母の安子は、戦争中には、敵性言語であった英語を、

ラジオ英会話を聴きながら勉強する。

そして、独学で英会話が出来るようになっていた。

 

安子の娘のるいは、とある行き違いが

きっかけになり、安子と生き別れてしまう。

その後、るいは、戦死した父親の弟家族に育てられるが、

その家では、昭和の流行作家である獅子文六が原作の

朝ドラ第一号である「娘と私」を観ているシーンがある。

安子がいなくなった後、るいを育てた叔父の妻が、

朝ドラのファンで、毎日観ていると言う設定であった。

 

「娘と私」は、獅子文六自身がモデルの新聞小説である。

日本人の小説家が、留学先で出会ったフランス女性と結婚、

1人娘を授かるものの、病弱だった妻と死別してしまう。

男やもめとなったが日本人の後添えを貰い、

娘を育てると言う話で、

第二部の主人公、るいの境遇とシンクロしている部分がある。

 

 

 

今、日本のドラマで、視聴率が常に10パーセントを超えているのは、

朝ドラと大河くらいではないかと思うのだが、

その枠自体に固定ファンがいると言う事だと思う。

ツイッターで、ハッシュタグ付きの感想をリアルタイムで

呟いている朝ドラクラスタなどを見ても、他のドラマとは

固定ファンの数が違うのだろう。

今期のドラマ視聴率を検索すると、3月14日からの一週間は

関東では、「カムカムエヴリバディ」が1位で19.5%、

2位が半沢直樹でお馴染みの日曜劇場「DCU」で15.1%、

3位が「相棒」14.9%、4位が大河ドラマで13.5%、となっていた。

 

www.videor.co.jp

 

そこで、今、私が個人的に気になっているのは、

朝ドラに出ている俳優陣が、同時期の別のドラマにも、

似たような役で出ている事である。

つまり、朝ドラ出演での露出、宣伝効果を狙って、

他局のドラマでも、キャスティングやドラマの内容、

放映時期を合わせているのではないか、と推測するのである。

 

 

「カムカムエヴリバディ」の第一部の放送時には、

算太を演じた濱田岳と、安子の義母を演じたYOUが

秋元康製作のドラマ「じゃない方の彼女」で親子役を演じていた。

これは、濱田岳のドラマ初主演作らしい。

しかも、オープニング映像では皆で踊っているので、

これは朝ドラでの役柄を意識してのものだろう。

 

www.tv-tokyo.co.jp

 

第二部のるい編は、棗黍之丞の時代劇映画『妖術七変化』と

ジャズの演奏がシンクロする回が圧巻だったが、

るい編の舞台になったジャズ喫茶の店長を演じた近藤芳正が、

現在放送中の、尾上松也主演の真夜中ドラマ

「まったり!赤胴鈴之助」に鬼面党の党首として出演している。

『妖術七変化』の中で、黍之丞と戦う伴虚無蔵は、

鬼の面を被って登場するので、鬼面党の一味の可能性もある。

(他局なのでデザインは微妙に違うが、般若に角が同じような気がする)

 

prtimes.jp

 

www.tv-osaka.co.jp

このドラマはナンセンスなコメディであるが、

チャンバラシーンもあり、歌舞伎俳優が何名も出ている。

主演の尾上松也は、黍之丞を演じている

尾上菊之助の父親が率いていた菊五郎劇団で

活動していた時期もあり、おそらく親交が深そうである。

尾上松也はナレーションの城田優ともユニットを組んでいるので、

その辺も繋がりがある。

 

 

さて、最後のひなた編はどうかと言うと、

今、私が気になってるのは、町田啓太の出てる

僕ドラ「ダメな男じゃダメですか?」に、

赤螺の堀部圭亮がレギュラーで出ている事である。

このドラマでは、宮崎美子が町田啓太と入れ替わる

ばあちゃん役を演じており、このばあちゃん姿が、

なんとなく匂う。

 

www.iza.ne.jp

 

www.tv-tokyo.co.jp

 

ひなた編は、生き別れた安子とるいが仲直りできるかどうか、

また、安子がアメリカへ渡ってからどうしていたのか、

その謎を解き明かすターンに来ていると思うが、

安子を演じた上白石萌音は、以前に「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」と

言うドラマで、宮崎美子と親子役を演じていた事もある。

安子とるいが生きて再会できるとしたら、

年を取った安子役は、顔が似ている宮崎美子さんが、

白髪姿で、るいの前に現れるのではないかと推測するのである。

 

終戦50年の岡山での帰省時に「たちばな」のおはぎが存在した事を考えると、

安子は、ある時期にアメリカから日本に帰ってきて、

和菓子のお店を開いている可能性はあるな、と。

 

 

昨日の「カムカム〜」の放送では、アニー・ヒラカワと言う

ハリウッドから来た、日系アメリカ人の

キャスティングディレクターの女性が出てきた。

この人の名前「アニー」はアンコ(安子のアダ名)を

英語風に読み換え、「ヒラカワ」はヤスコが英語を勉強した

ラジオ英会話の平川唯一からとった、と考えたら

この人が安子の可能性もあるが、

アメリカから帰ってきて、岡山でおはぎを作ってる方が

ドラマの終わり方としては、しっくりくるのではないかと思う。

 

全く畑違いのキャスティングディレクターも良いが、

「美味しいあんこのおまじない」のフレーズを活かすために、

安子さんには、おはぎを作り続けていて欲しいな、と。

 

ドラマのリンクを貼っていて気づいたが、

3作品ともTV東京系(ひとつはTV大阪)なので、

テレ東のドラマの戦略なのかもしれない。

また、上記のドラマ3作品のヒロイン(山下美月、堀 未央奈、深川麻衣)が

全て秋元康のグループに居たと言う事も、ひなた演じる

川栄李奈AKB48だった事を考えると、意味深長ではある。

(AKB系列はグループの人数が多すぎる、と言う理由もあるかも)

 

 

ともあれ、「カムカムエヴリバディ」は最高に面白いので、

見逃した第一部は、NHKのオンデマンドで確認しようと思っている。