アメリカン・コメディ好きの部屋

アメリカのコメディとコメディアンが好きです。時間がある時に更新します。

バチェラー・ジャパン シーズン3が絶賛炎上中……でも、やっぱり面白い  

シーズン1と同じく、今回も長文ネタバレ感想です。

 

 

makarena3.hatenablog.com

 

 

アマゾンプライムで配信している恋愛リアリティショー

「バチェラー・ジャパン」のシーズン3が配信された。

「バチェラー」とは1人の独身男(=バチェラー)を巡って

20人の花嫁候補が熾烈な戦いを繰り広げる番組のこと。

「結婚以外は全てを手に入れた男」という触れ込みのハイスペ男性と

ロマンチックなデートをしながら、誰が花嫁にふさわしいかを

選んでいく、勝ち抜けゲーム形式のリアリティショーである。

 

今回のバチェラーは、友永真也31歳

神戸生まれの神戸育ち、貿易会社を経営し、

フランス留学経験もある。

キリッとした顔立ちで、身長も180cmほどありそうな真也は、

モデル並みのルックスで、赤いフェラーリを乗り回す。

スタジオの芸能人達も「今までで一番かっこいいバチェラー」

「完璧な男」と絶賛していた。

 


『バチェラー・シーズン3』 三代目バチェラー 友永 真也『 バチェラー たるもの、素直であれ、誠実であれ、謙虚であれ』

 

パーフェクト・バチェラー真也はとにかく強い女が好き

 

今回のバチェラーが女性に求めるもの、それは「強さ」

「お母さんが強い女性だったので、強い人がいい」のだそう。

この番組では、デートと並行して、結婚相手が自分の理想と

合致しているかどうかを試すチャレンジが挟まれる。

女性の「強さ」を試すために真也が選んだイベントは

「グアムの汚い沼に飛び込ませる」「スカイダイビングをする」

「ウェディングドレスを着せてプールに飛び込ませる」など。

「え、それって単なる度胸試しで、結婚と関係ないのでは」 と思ったら、

のちに真也はEP6の中で「海派か山派か」と聞かれ

「山派。水がそんなに好きじゃない」と発言していた。

 

「自分が苦手な事にチャレンジさせて、女の強さを調べてるのかな?」

とモヤッとした気持ちが生まれたが、このゲームでは、

女性陣の立場が弱く、バチェラーに絶対の権限があるので、

少々の乱暴さはご愛嬌と思いながら、続きを観ていた。

 

フランス語は堪能だが、日本語はお粗末なバチェラー

 

真也の経歴で目立つのは「フランス留学経験あり」。

フランスのホストファミリーと、フランス語で仲良く

会話するシーンもはさみこまれ、

「できる男」と言う雰囲気が漂っていた。

しかし、回を重ねるごとに「あれっ、このバチェラー

日本語の語彙が少ないな」と感じることが多くなった。

女性陣に対しては「全力で向き合う」「全力で受け入れる」

気に入った女性を褒める時は「ほんまに強いなと思いました」

ローズを渡す時は「めっちゃ考えました」……。

 

初代バチェラーは東大卒、2代目はサイバーエージェント所属

どちらも「バチェラー」というゲームのゲームマスターとしての

振る舞いやルールを充分に理解してる雰囲気があったが、

今回のバチェラーは、関西弁の喋り方は柔らかいものの、

話の中身は小学生の作文のような、つたない日本語。

ネット上では、意味ありげだが中身の薄いセクシー小泉進次郎や、

おバカキャラで有名なロンブー亮に喋り方が似ている

などと書かれていた。

「もしかして、今回のバチェラーって顔の良いアホなんちゃう?」

そんな疑惑がムクムクと湧いてきたのである。

 

野原遥バックハグの秘密

 

強い女性が好きなバチェラーのお気に入りは

ミス・ユニバースの地方代表に選ばれたこともある、野原遥

彼女は日本人離れしたルックスで、外国人に受けそうなタイプ。

彼女と2ショットの時は、高確率でバックハグをしているバチェラーだが、

これはスタッフから指示が出てそうだなと、私は感じた。

「バチェラー」と言うリアリティショーはアメリカが発祥

世界各国で放送されているので「東洋人の男女カップル」よりも

「白人ぽい女性と日本人男性」の組み合わせの方が

より「バチェラー」っぽいのである。「映える」2人である。

宣伝用の写真などに使いやすい2ショットを狙って、

スタッフとバチェラーで相談の上、バックハグからの

サプライズローズを決めているような気がした。

 

見た目は強いが中身は気さくな野原遥


『バチェラー・シーズン3』 ― 強いだけの女じゃないの。― 野原 遥

 

バチェラーが泣いた!(「ガルボが笑った!」風にお読みください)

 

顔面も性格もしっかり者の野原遥以外のバチェラーのお気に入りは、

実家が葡萄農家の岩間恵、元・北新地ホステスの水田あゆみ

バツイチ子持ちの田尻夏樹、金髪DJの中川友里の4人。

この4人の中でダントツに贔屓をされていたのは岩間恵で

バチェラーから「俺を好きになってほしい」と言われたり、

クレープを焼いてもらったりと、何かと特別扱いを受けていた。

 

また、この4人以外のお気に入りは、最年少参加者の濱崎麻莉亜

2人きりでデートをした時に「おとなしい子かと思ったけど

しっかりしていて可愛い」と確実に心が揺れているシーンがあった。 

麻莉亜ちゃんは白雪姫みたいで可愛かったが、

カクテルパーティでバチェラーとの2ショットトークの後に落選する。

その時の落選理由が「もっと早く自己開示して欲しかったから」。

結婚願望が強い麻莉亜ちゃんは「父親の記憶がなく、年上の男性に憧れがある。」

と告白したのだが、重めの告白直後に落とすバチェラー……

デリカシーがない。せめて一回ずらすとかの配慮はないのか。

 

しかし不思議な事に、麻莉亜ちゃんを落とした後で、真也は号泣する。

「あれっ、この人確かEP2の船上デート中に『俺は犬の事では泣くけど、

自分の事では涙は出えへん』『弱い王子様やで』って言ってなかったっけ」。

号泣シーンを見た私は、おそらく麻莉亜ちゃんを凄く気に入っていたけど、

麻莉亜ちゃんの望むような包容力のある人間ではない(=『弱い王子様』)、

と言う事を自覚していて、落とさざるを得なかったのではないか、

と想像してしまった。

 

実際、麻莉亜ちゃんとの会話で、バチェラーは仕事の経験値が低い

車屋で働いたり、おじさんの会社で雑貨のネット販売をしていた程度)

と言うのが、かいまみえて「社会人経験がなさそう」

「実家に寄生してるボンボンなのでは」と言う「アホボン」疑惑

生まれてきたのである。

 

ドレス姿がお姫様みたいで可愛い濱崎麻莉亜

www.youtube.com 

 

他人の地雷を踏み続ける男、友永真也

 

麻莉亜ちゃんだけではない。

今回のバチェラーは、サクッと他人の地雷を踏む

DJ中川さんが「自分が一番になれないなら決断してほしい」と

カクテルパーティでせまると、その場でいきなり

「わかった。今日はバラ渡さへんわ」と、ゲームの段取り無視で宣言する。

バツイチ子持ちの田尻さんが自分の秘密(子持ちである事)を告白した後、

「お子さんを見てみたいですね」と語り、

田尻さんの家庭訪問をして息子さんと対面した直後に、

「やっぱり父親になる自信がない」と落とす。

 

いやいやいや。父親になれるかどうか、会う前から分かるやろ〜。

子供に会った直後に落とすと、子供が傷つくと思わんか〜。

せめて落とす時を一回ずらせよ〜。本当にノー・デリカシー真也やなぁ〜。

と、モニタの前でツッコんだけれど、その後、

真也の真っ直ぐさ、計算のできなさが原因で、バチェラー史上

最大の惨事が起こるとは、この時は想像していなかったのである。

 

まさかの失恋。バチェラーが再び大号泣。

 

「犬の事では泣くけど、自分の事では泣かへん(キリッ)」と

断言していた割に、バチェラーはまた泣いていた。

 

まず「強い女」野原遥を落とした後で、泣く。

完璧超人の野原さんは、しっかり者で、

受け答えもそつがなく、でも内面は気さくで明るい女性。

 

野原さんは去り際もカッコよく、泣きじゃくっていた

バチェラーに対して「きをつけ」と言って姿勢を直させ、

「ありがとうございました」と、美しい礼をして去って行った。

野原は、バチェラー曰く「自分にないものを全て持っている女性」。

まるで、お母さんが子供をあやしてるみたいで、

男女の関係としては難しいかもしれない。

 

野原遥が落ちて、最終候補が水田あゆみと岩間恵の2人になった時に、

視聴者はすでに「バチェラーは岩間恵を選ぶ」と分かっていた。

なぜなら、バチェラーは、神戸の実家訪問の時点で「僕は恵さんがいいのに」

とカメラの前でいきどおって喋っていたからである。

これは、バチェラーの家族が、野原、水田、岩間と会った後、

バチェラーから「誰が一番いいか」と聞かれたので

父、母、兄の3人揃って「水田さん」と答えたところ、

「なんでやねん」とばかりにバチェラーがキレだして、

「僕は恵がいい」と言いだしたからである。

 

「随分と盛大なネタバレするなぁ」と思ったが、これが重大な伏線となる。

なんと最終決戦地であるフランスに来て、

大本命の岩間恵が「私、真也の事を好きか分からない」と

言いだしたのである。バチェラー、まさかの失恋で三度目の涙

 

 

かたや水田あゆみは、これまで、自分のホステスという経歴や

両親が離婚している事などで「今回は落とされるかも」と

不利な状況にヒヤヒヤしながらも、バチェラーへの優しさや気遣いで、

バチェラーの心をつかんできた。

 

結局、ローズセレモニーの直前に失恋したバチェラーは

最後の1人に水田さんを選ぶが、どこからどう見ても岩間さんに未練タラタラ

観ているこちらは、

玉砕覚悟で岩間さんに渡した方が良かったのでは?」

「岩間さんがバラを受け取る可能性もあるんじゃないの?」

男らしくないぞ! バチェラーのくせに」

とモヤモヤした気持ちの方がまさったのである。

 

その後、水田さんと一緒にフランスのホームステイ先の

家族に会いに行き、水田さんに向かって「俺を支えてな」などと話していたが、

真也の目は死んでいるように私には見えた。

 

土壇場でバチェラーをふった岩間恵


『バチェラー・シーズン3』 ― 気がつくと不幸なの。― 岩間 恵

 

気遣いの水田が損をする理由

 

私は水田さんがあまり好きではない。

気遣いがすごいし、優しい女性だと思うが、

男性に尽くしすぎてる気がしていた。

 

具体的に言うと、EP7で中川さんがバチェラーに詰め寄った

通称「中川の乱」の時、カクテルパーティでドレスを

着ていた水田さんは、バチェラーが脱いだ上着

さっと受け取ってあげていた。

これを「気遣い」とみる人は多いと思うが、

パーティでドレスを着てる参加者は、

男性の上着を預かってはいけないと思う。

TVショーだから、上着を預かってくれるような

ホールスタッフがいなかったんだろうけど、

やりすぎ、マナー違反の気がした。

 

また、最後に婚約指輪をはめる時に、

バチェラーが指輪をはめやすいように

水田さんは、ドレス姿でかがんだのだけど、

これも間違った「気遣い」の気がした。

真のヒロイン、勝者ならば、直立したまま

受け入れて欲しいと感じた。

 

気遣い、優しさは大事だけど、

相手を甘やかしすぎるのも考えもので、

結局、男性から舐められるような気がする。

 

真心で尽くす女、水田あゆみ


『バチェラー・シーズン3』 ― 元・北新地のオンナ。― 水田 あゆみ

 

まさかのどんでん返し。スタジオMCまでが「胸糞悪い」と発言

 

最後のローズが渡された3ヶ月後、

バチェラーと水田さんを祝福するため、スタジオに

女性出演者とMCの今田耕司、藤森慎吾、指原莉乃が集まっていた。

そこへ重大な報告があると真剣な顔でバチェラーが登場。

帰国後、バチェラーは1ヶ月で水田さんをふってしまった。

岩間さんを忘れられないバチェラーは、彼女に再度接触

岩間さんもバチェラーを受け入れ、現在

2人は付き合っています、と言う報告をしたのだった。

 

この結果を聞いて、私は「やっぱりな」と思ったし、

水田さんが可哀想ではあるが、どちらにしても

長くは続かなかったと思うので、納得の結果だと感じた。

しかし、スタジオの女性メンバーは、

「自分たちがローズをもらうために頑張っていた意味がない

と感じたのか、ほぼ全員が、あきれ顔。

スタジオMCの指原さんは「胸糞悪い」と言い放ち、

「水田さんが可哀想」と同情の声がネットにあふれ返った。

しかもバチェラーは、水田さんをふる前に岩間さんに連絡をしていたので、

「二股」「浮気」ではないかと、怒りの声は激しくなったのである。

 

タイのゴーゴーボーイとは? 岩間さんの清楚系ビッチ疑惑

 

怒りの矛先は当然、バチェラーだけでなく、岩間恵にも向かった。

彼女は女子アナ風の清楚系美人なのだが「好きかどうか分からない」と

土壇場で言い出すなど、なかなかのツワモノ

自分がバチェラーに好かれている事に自信があったのか、

途中から、微妙な態度をとっていた。

順調に勝ち残っているのに、あまり嬉しそうではない

何を考えているのか分からない女性だった。

 

そんな「略奪女」の岩間さんについて「バチェラー」配信直後に、怪情報が出てきた。

「バチェラー」の収録後、タイで風俗関係の仕事をしている日本人男性と

一緒にゴーゴーバーなる風俗店へ行っていたらしく、

その男性が自慢げに、ゴーゴーバー帰りの

岩間さんの動画をツイッターに上げていたそうだ。

(ゴーゴーバーとはマッチョな男性ヌードが見れる風俗店らしい)

現在はそのつぶやき自体は削除されてるが、YOUTUBEなどで

検索すると転載された動画を見る事ができる。

 

動画の中の岩間さんは「自由奔放」と言うか

とにかく明るい岩間」と言うか、なかなかのはっちゃけ具合。

清楚なお嬢様なら近寄らないような男性と一緒にいて

なんだかとっても楽しそうだ、と言う事はよくわかった。

 

 

その上で、改めて「バチェラー」の配信を観てみたら、

彼女は自分から「清楚です」「真面目です」と言ってた事はなく、

黒髪の外見が清楚っぽいだけで、割とうるさいし、

「意外とエロいと言われる」とも言っていた。

多少の猫被りはあったとしても、隠しきれない

岩間さんの不真面目さ、自由奔放さが、今回のバチェラーの

フィーリングにぴったりだったのではないかと思うのである。

水田さんの一途さよりも、怖いもの知らずな岩間さんの不真面目さが

バチェラーを引きつけた、そんな気がするのである。

 

 

リアリティショーに出る人は、多かれ少なかれバッシングを

受けがちなので、やはり、強くないといけない。

岩間さんはほんまに強い。結婚向きかどうかは別として

望み通りの強い女をゲットした、バチェラー真也に幸あれ

と願う次第である。

 

 

追記>ツイッター上に友永さんのお知り合いらしき人が

「友永真也はお嫁さんを探しにきて、恵さんに一目惚れした。最初から仏の親友にそう打明けていた。人を傷付け、ルール違反をし、みんなの夢をぶち壊したのだろう。でも6年間面倒を見た教師として、彼の一途な思いを応援している。彼はバチェラーなんかじゃない。大人の事情に振り回された只の純な男だ。」

というつぶやきをしていたが、大人の事情に振り回された、というのは

最後のローズを水田さんに渡すようスタッフから指示されたのだろうか。

まぁ、そういう事も含めて「リアリティショー」だから、仕方がない気がする。

「バチェラー」の収録期間中に、本命を振り向かせられなかったのは、

友永さんの実力不足、コミュニケーション能力の低さのせいだと思うので。

 

私は「バチェラー」という番組は、上品な番組ではないと思っているので、

夢を壊されたとは全く思わないし、水田エンドだと「嘘くさい」と思うので、

岩間さんに再度アタックした友永さんでオッケーだと思います。

 

 

あらためて「バチェラー」って何? と思った方は以下の動画がオススメ。


ナインティナインの『バチェラー・ジャパン』シーズン3大予想スペシャル