アメリカン・コメディ好きの部屋

アメリカのコメディとコメディアンが好きです。時間がある時に更新します。

ドラマ「しあわせな結婚」にハマる

ドラマ「しあわせな結婚」にハマりました。

いまいち言語化できないけれど、

昭和の懐かしさを感じさせる部分が良かったのかなぁ

などと思っています。

 

www.youtube.com

 

大石静さんのドラマはそんなに観ておらず、

作家性みたいなのも全然分からないのですが。

このドラマの前に、観た事あるのは

「セカンド・バージン」「大恋愛」「知らなくていいコト」

「恋する母たち」「あのときキスしておけば」

「和田家の男たち」「光る君へ」かなぁ。

ネトフリで宮藤官九郎さんと共同脚本だったという

「離婚しようよ」も観ました。

恋愛ものが得意なのかな、というざっくりとした印象です。

 

クドカンと言えば、阿部サダヲ主演「不適切にもほどがある!」は

大石さんの「恋する母たち」のプロデューサーと同じで

WIKIを見ると磯山晶さんとなっている)

出演者も被っているので、「ふてほど」の宣伝の時に

「恋する母たち」の名前がなんども出てきた事を覚えています。

 

「しあわせな結婚」の番宣の動画を見ていたら、

大石さんは、今回のドラマについて

坂元裕二さんの『スイッチ』の阿部さんがカッコよかったので、

そのキャラクターをイメージした」というような話をされていました。

坂元裕二さんも大御所ですが、私は坂元裕二さんの作品は

松たか子さん主演のものが好きで繰り返し観ていたので、楽しみでした。

 

その辺の事前情報から「しあわせな結婚」を観はじめましたが、

テレビ局の部分は「ふてほど」、松さんの部分は「カルテット」、

家族の部分は「和田家の男たち」という感じで、なんとなく

不思議なドラマというか、奇妙なデジャブ感のあるドラマだな、

と感じていました。

 

具体的に言うと、松たか子がクロワッサンをボロボロこぼすのは

「大豆田とわ子と三人の元夫」の「クロワッサンって

食べかすをこぼすほど運気が逃げるらしいですよ」というセリフ、

レオと泣きながらおむすびを食べるのは「カルテット」の

「泣きながらご飯を食べたことのある人は生きていけます」

というシーンを思い出します。

 

そんな違和感もありつつ、

傲慢な芸術家描写、舞鶴の家族旅行、過去の誘拐事件、

突如出てくる松崎しげるなど、なんとなく昭和レトロ感のある

ストーリーライン、サスペンスとコメディのバランスが

上手いのか下手なのか分からない感じ、そして毎回ドラマの流れと

そこまでシンクロしてなくとも、ドヤッとばかりに流れるOASIS……、

サスペンスとしての緊密感は薄いものの、奇妙なバランスで

物語が進んでくのに、ハマってしまった感じです。

 

松崎しげるの「愛のメモリー」について、

X(旧twitter)上で、こんな指摘がありました。

「同名の映画『愛のメモリー』は誘拐事件の話で、

イタリアで絵画修復師をする登場人物も出てくる」

調べると映画の『愛のメモリー』の方が、

1976年で曲の発表より前ですし、

曲と映画に直接の関係はないと思いますが、

この指摘を見て「なるほど、ビンゴ!」と感じました。

 

ブライアン・デ・パルマの『愛のメモリー』は

ヒッチコックへのオマージュ作品であることは有名です。

大石さんは今回の作品はいくつかの作品、作家に対して

意図的にオマージュを捧げたのではないかな、と感じました。

和歌で言えば「本歌取り」とでも言うのでしょうか。

タランティーノがよく言ってた「元ネタがあるんだよ!」

というやつです。

 

他の作家のオマージュを公言するのは、

ベテラン作家だから許される事だろうとは思います。

坂元裕二ファンから、この作品はどう思われてるのかなぁ、

とも思ったりしますが。

 

阿部サダヲの役は有能でかっこいいですが、

ネルラというキャラクターの得体の知れなさもなかなかです。

女優としての松さんは割と好きですが、「女神みたいだ」と一目惚れされる

雰囲気はネルラにないような気がします。なぜなら無愛想だから。

 

テレ朝の番宣のポッドキャストを聞いても、「ネルラはセリフが

少なくて苦労してる」ような事をおっしゃってましたし、

髪型も中途半端で笑顔のないネルラは、男性から見て

そんなに魅力あるのかな〜? 若い刑事が惚れるかな〜?

という疑問がありますけれども。

脚本の段階では、ネルラは、ジャンヌ・モロー的な、

ヨーロッパのかっこいい女優をイメージしてるのかなぁと思いました。

 

 

そう言えば、先週、元・文春記者チャンネルというYOUTUBE

「しあわせな結婚」は木原事件そっくり?という動画が出てました。

www.youtube.com

言われてみれば、確かに部分的に似てますよね。事件が再捜査された経緯とか。

 

 

検索したところ、本家の週刊文春では、すでに

今年の2月の時点でこんな記事が出てた様子です。はやい。

週刊文春のXより

 

色々書きましたが、今夜、最終回なので、

どんなラストになるのか、楽しみです!