アメリカン・コメディ好きの部屋

アメリカのコメディとコメディアンが好きです。時間がある時に更新します。

『恋するプリテンダー』『マダム・ウェブ』とSNL

シドニー・スウィーニーさんの主演映画『恋するプリテンダー』と、同じくシドニーさん出演映画の『マダム・ウェブ』を借りて観ました。

 

私がシドニー・スウィーニーさんを認識したのは、今年のSNLのホストの回を観てからです。このホスト回があるシーズン49は、日本のHULUで配信中だと思いますが、SNLの公式YOUTUBEにも動画がアップされています。

 

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『恋するプリテンダー』は日本公式サイトによると「全世界興行収入、まさかの300億円超え! シドニー・スウィーニー×グレン・パウエル 令和のラブコメ映画史上No.1大ヒット!」という事で、ラブコメ映画に限定すると令和史上No.1ヒットだそうです。配信ではなく、劇場公開されるコメディ映画自体が減ってますし、なかなかの快挙だと思います。

 

シドニーさんの名前は、ゼンディア主演のドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」で見かけていました。「ユーフォリア/EUPHORIA」にはジャド・アパトーの長女モード・アパトーが出演しているので、気になっている作品ですが、Wikipediaをみると、結構シリアスな内容なので、視聴が後回しになっています。

 

シドニーさんは動画や公式サイトを見てわかる通り、メリハリのきいたグラマー体型なので、SNLでは「HOOTERSのウェイトレス」というスケッチを演じました。HOOTERSは日本にもあるカジュアルレストランで、ロゴの「OO(ダブルオー)」が女性のおっぱいを暗示しており、ウェイトレスは谷間が見える制服を着ています。リンク先のスケッチも、胸がある店員とない店員では客からの扱いが全然違う、という分かりやすい内容になっています。

 

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そんなシドニーさん主演の『恋するプリテンダー』はオーストラリアのシドニーをメインの舞台にしたラブコメで、広大な海や山を背景に、グラマー美女とマッチョなイケメンが薄着で体をはったギャグを演じつつ、恋に落ちるというような内容でした。

大自然の風景とフィジカルなギャグシーンが印象深く、その組み合わせが個性的な作品でした。恋愛ドラマ部分はシェイクスピアの『から騒ぎ』を元にしてるそうですが、2000年ごろの学園映画「恋のからさわぎ」が、シェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』が原案だという話を思い出しました。

 

余談ですが、シドニー・スウィーニー主演で、舞台がシドニーというのは、ダジャレなんでしょうか? のちのち観客が「あの映画、なんだっけ…シドニーが舞台のやつ…」となった時に、「そうだ、シドニー・スウィーニー主演だった!」と思い出せるので、そういう意味で親切だなぁと思いました。

 

 

その後『マダム・ウェブ』も借りて観ました。こちらは、公開前からあまり評判が良くなかったように思います。舞台は現在ではなく、Y2K(2000年ごろ)で、ビヨンセの2003年発売のアルバム広告が映っていました。また「ブリトニーの新曲だ!」というセリフとともにシドニー・スウィーニーさんがブリトニーの「...Baby One More Time」っぽい格好で踊るシーンがチラッと映ったりして、懐かしい雰囲気でした。

 

映画の感想としては、1本の映画として完結してる感じがなく、シドニーさん含む3人の少女のお披露目映画という印象でした。3人の少女は、のちにスパイダーウーマンとして活躍予定だそうなので、女性のヒーローを増やして、女性の観客を獲得したいんだろうなと思いました。

『マダム・ウェブ』の続編や『スパイダーウーマン』の映画が作られるかは、興行成績次第なんでしょうね。

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話は変わりますが、『マダム・ウェブ』の主演ダコタ・ジョンソンさんが映画の公開にあわせて、SNLでホストをした時のスケッチがあります。これもシーズン49で、シドニーさんが出演するより前ですね。

 

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この動画は「Please Don't Destroy」というコメディ集団が演じてるスケッチになります。簡単に説明すると、SNLの放送のために「Please Don't Destroy」の3人がネタを考えている楽屋に、スターであるダコタ・ジョンソンがやってきて会話を始めたら、険悪なムードになり、お互いをディスりあうという内容。題名になってるRoastはスラングでからかう、批判するという意味があります。

 

正直『マダム・ウェブ』よりも、↑このSNL動画の方が私には面白かったので、この動画のお笑いポイントを以下に解説します。

 

1、「Please Don't Destroy」はSNLの中でオタクポジションの3人組。アメリカではNERDと呼ばれ、非力でモテないタイプと見られる。3人のうち2人が業界2世で、メガネのマーティンの父親はSNL出身のアダム・サンドラーと長い間、仕事をしていたそう。

 

2、このオタク3人組がダコタ・ジョンソンにむかって「(SNLのスケッチで)僕らの1人が君の彼氏役を演じようと思っていて…」と言うと、ダコタが「えっ彼氏役? ありえな〜い」と鼻で笑う。

 

3、ダコタはナチュラルに3人を見下しており、「本当は‘’ロンリアー・アイランド‘’に会いたかった」などと3人にとって痛いところを突いてくる。ロンリーアイランドとは、過去にSNLのレギュラーをつとめていて、同じようにビデオ作品をよく作っていた、売れっ子の先輩のこと。ダコタが微妙に名前を間違えている事もギャグのひとつ。

 

4、ダコタと3人はお互いをおおっぴらにディスり出す。

まず、3人がダコタに「『マダム・ウェブ』の主演スター様、共演女優のシドニー・スウィーニーを紹介してくれよ」と煽る。ダコタは「DADDIO(父親の幼児語)」というダコタの映画の題名から、3人に対して「あなたの仕事は、お父さんからもらったの?」と言う。

後者は業界二世がいる3人組に対して、同じく両親が俳優(ドン・ジョンソンメラニー・グリフィス)で親の十四光なダコタが言うからギャグになっている。(追記 メラニー・グリフィスさんは『鳥』のティッピ・へドレンの娘なので十四光以上でした)

 

 

5、その後、「NEPO TRUCE」と言って、4人のうち、3人がアメコミっぽく、指輪を合わせた誓いのような動作をするが、NEPOとは、「NEPOTISM(縁故主義)」の略でTRUCEは「休戦」という意味だそう。「NEPO TRUCE」に参加できなかった1人だけ、親が業界人ではない、というのもギャグ。

 

6、最終的に、3人が「僕らはダコタが大好きだ」と言うと、ダコタは「そうね、私もあなた達が好き。だって‘’ワーカホリックス‘’はよく見てたから」と答える。これを聞いた3人は「I HATE YOU!」と怒って、THE END。

ワーカホリックス」は、別のお笑い芸人達が主演していたシットコムの題名。「ワーカホリックス」のドラマは日本では配信されてないが、主演3人のうち2人(アンダース・ホームとアダム・ディヴァイン)は映画やドラマに単体で出てるので、知ってる人も多そう。

ロンリーアイランドに続き、また違う芸人の代表作の名前を出されて、ダコタが3人に全く興味がない事があきらかになって終わる。

背景を知ってないと笑えないネタですが、相手がダコタ・ジョンソンだから成立していて、面白かったです。

 

SNLは来週の土曜日、9月28日からシーズン50が始まるそうで、予告動画も配信されてます。大統領選挙のある年なので、製作陣は気合が入ってると思います。以前にトランプが勝った時はSNLがお通夜状態になっていたので、カマラ・ハリスに勝ってほしいところです。

 

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「こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語」とパロディ映画のアレコレ

ヒット曲のパロディを作るアメリカのコメディアン、アル・ヤンコビックの、‘’自伝映画‘’(注)である「こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語」を配信レンタルして観ました。なかなか豪華なつくりで面白かったです。

(注)‘’自伝映画‘’の部分は、両手の人差し指と中指を使って、Air Quotesをしながらお読みください。

 

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アル・ヤンコビックと言われても、平成生まれの皆さんはご存知ないかと思います。

彼は、マイケル・ジャクソンが「スリラー」と言うアルバムを発表して、世界的に大ヒットを連発していた1980年代、マイケルの曲を替え歌にしたパロディ作品を作って有名になりました。「BEAT IT」を「EAT IT」、「BAD」を「FAT」というようにダジャレで替え歌の作詞をし、MVを作ってヒットさせました。

 

『パロディ放送局UHF』という邦題の映画にも主演しており、私も大昔にビデオをレンタルして観た事がありますが、映画の内容はまっっっったく、記憶にありません。

 

1980年代には来日もしていたようで、「オレたちひょうきん族」の1コーナーである「ひょうきんベスト10」(=「ザ・ベストテン」という音楽番組のパロディ)で「EAT IT」を歌っている動画がYOUTUBEに上がっていました。

私はこの映像を初めて観ましたが、サビのダジャレ部分「EAT IT」を「さあ食え」に変えてるところが昭和ですね。

 

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ちなみに、上の動画で、太ったマイケル・ジャクソンを演じてるのは、日本のパロディソング界(?)の雄、元ビジー・フォーのウガンダ・トラさんだと思われます。

 

すでにヒットしている曲の替え歌を歌う、という芸風は、誰でもできる安易な方法に思えますが、一発屋ならともかく、コンスタントに作品を作り続けるのは難しいのではないかな、と思ったりします。ちなみにアル・ヤンコビックは、この活動を40年以上続けているそうです。スゲーな、おい。

 

 

日本では、最近は「パロディ作品」自体が少なくなりましたね。昭和の話では、大ヒットした洋画を「新春かくし芸大会」で井上順がパロディとして主演する、という企画がありましたが、2010年に番組がなくなりました。

インディ・ジョーンズ』のパロディである井上順主演の「インディ・ジューンズ」は、タイトルがすでにダジャレなので、特に印象深いです。

dot.asahi.com

 

ハリウッドでは「パロディ作品」は一定数作られており、Wikipediaにも「パロディ映画」として1項目作られております。また、アメリカの老舗コメディ番組、「サタデーナイトライブ(SNL)」は、今もヒット映画のパロディコントをよく作っています。

ja.wikipedia.org

 

こちらはSNLのパロディ動画。マーベルの『ブラック・ウィドウ』の偽予告編になります。ベタなラブコメ映画風パロディですね。

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余談ですが、私の大好きな映画作家であるジャド・アパトーの代表作品をパロディにした映画があります。『40歳の童貞男』『スーパーバッド 童貞ウォーズ』などをパロディにした『41歳の童貞男』です。

真面目な映画をパロディにする事はよくありますが、コメディ映画をさらにパロディ映画にする、というのは非常に珍しいと思います。

 

ジャド・アパトーの作品は下ネタが多い事が特徴です。それらをパロディにした結果、アパトー作品では、下ネタでありながら微妙なバランスで品位が保たれていたものが、パロディ作品では単なる悪趣味で汚ないもの(文字通り「汚物」)になっており、「パロディは、バカバカしさのさじ加減が、実は難しい」という良い見本だなと思いました。

 

長々と書き連ねましたが、アル・ヤンコビックの映画『こいつで、今夜もイート・イット(以下略)』に話を戻します。

 

この映画は、「Funny or Die」というアメリカのコメディ専門のYOUTUBEチャンネルが作った偽映画予告が元になってるそうです。ハリウッドでよく作られるロック・ミュージシャンの伝記映画のパロディ動画を、パロディソングで有名なアル・ヤンコビックで作ると言う、入れ子構造(?)になっております。

 

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『こいつで、今夜もイート・イット(以下略)』は、この偽予告から10年ほどたった2022年に映画化されたのですが、アル・ヤンコビックが、2018年にハリウッドの「ウォーク・オブ・フェイム」に手形を刻むという名誉な出来事もあって、満を持して映画化されたのかなと思いました。

偽予告の主演俳優とは違い、ダニエル・ラドクリフという「超有名だが、外見が全く似てない俳優が演じる」のも、ギャグの一種なのかもしれません。

 

映画の内容は、偽予告と同じく、アル・ヤンコビックの実人生ではなく、ミュージシャンの伝記映画のパロディで、「頑固な親に音楽活動を反対される」「有名になって仲間を裏切る」「酒と女と薬に溺れる」など、いかにもあるあるなエピソードを描きつつ、「絶対に嘘」という内容を盛り込んでいて、面白かったです。

 

ミュージシャンのパロディ映画といえば、モンティ・パイソンのメンバーだったエリック・アイドルの『ラトルズ 4人もアイドル!』や、ジャド・アパトー製作の『ウォーク・ハード ロックへの階段』、SNL出身、音楽ネタが得意なザ・ロンリー・アイランドのモキュメンタリー映画『俺たちポップスター』などを思い出します。

普通のパロディ映画は、実在の人物を想起させる偽物の話なのですが、アル・ヤンコビックに限っては、実在の人物の映画化なのに、ストーリーは偽物という、奇妙(原題の「WIRED」)で唯一無二、逆説的にオリジナルな所が素晴らしいと思います。

 

YOUTUBEを漁ると、アル・ヤンコビック関連動画が山ほど出てきますが、映画の宣伝のためのトークショー出演動画が、面白かったです。司会者のセス・マイヤースはSNL出身のコメディアンで、「ハロウィンコスプレ」の話と、最後の締め(「This ****** changes everything」)が良かったですね。

 

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最後になりますが、アル・ヤンコビックの記念すべきデビュー作、「マイ・ボローニャ 」の動画を貼り付けて終わりたいと思います。英語圏の方には「言わずもがな」なのでしょうが、「ボローニャ」と「パッケージ」はおそらく下ネタです。

ボローニャはハムもありますが、ボローニャ・ソーセージもよく耳にしますし、パッケージは男性器全体、股間というスラングだそうですので。「俺のボローニャをいますぐパッケージから出せ」というのは単純な言葉遊びの替え歌ではなく、ダブルミーニングになっているから、笑える訳ですね。

 

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「バチェロレッテ」シーズン3、亜樹さんはモテない女なのか問題

「バチェロレッテ」シーズン3について、

亜樹さんを「モテない女」扱いするネット記事や感想が結構ありますね。

「辞退者続出! 学歴も黒帯もモテには直結しない!」

と言うような論調で、亜樹さんをバカにする内容が多かったです。

 

まぁ「バチェロレッテ」シーズン1の時も、

萌子さんの外見が男ウケしないだの、年齢が高いだの

色々言われていたので、元から番組が嫌いな人が

悪口を言うために書いている側面もあるとは思います。

しかし、それを差し引いても、今回、確かに、

男性陣が結構さめていたように見えますが、

それには、大きな理由があると思います。

 

結論から言いますと、リアリティショーの出演者に対する

番組側の演出や強制力が弱くなっていて、

今回の男性陣に対しては「奪い合うために戦ってください」

という指示が強く出てないのではないか、という事です。

 

「バチェラー」も「バチェロレッテ」もシーズン1は

奪い合うコンセプトを理解し、その指示で動いてくれそうな

属性の人が何人かいました。

また、勝ち抜くためのゲームを、面白く見せるための

仕掛けもあり、戦う演出がありました。

しかし、今回は亜樹さんの要望もありそうですが、

そこまで印象深い戦いがないんですよね。

田植えとBBQってなんやねん、親睦会か、と。

強いて言えば2on1の話し合いくらいで。

 

今回、出演者に戦いの姿勢が見えない理由は、いくつか考えられます。

まず、芸能系の事務所に所属してそうな人が少なかった事。

この手の人たちは「カメラに映ってナンボ」「爪痕を残したい」人

なので、その為に頑張れると思います。

例えば、「バチェロレッテ」1の榿澤さんや、美容家の瀬戸口さんなどが

このタイプかな、と。こう言う人たちは演出家の指示に従います。

 

次は、体育会系の戦う男性が少なかった事。

「バチェロレッテ」2は、真実の愛云々以前に、

「勝ち抜く事」を目的として戦えるスポーツマンが多かったと思います。

この手の人達も行動原理がはっきりしていて、扱いやすいと思います。

 

しかし、今回の「バチェロレッテ」シーズン3は、

頭が良くて、モテそうな男性が多く残っているため、

「真実の愛」のために戦うと言う「お題」を出された時に、

「真実の愛……そこまでの気持ちはないですね」と言う「解」を

出してしまった人が、何人もいたのではないかと思います。

 

そこで、番組側として本来なら「番組のコンセプトの為に戦え」

と強制する事も出来るのでしょうが、昨今は、

リアリティショーに対する風当たりが強いので、

そこまで製作側が強く出なかったのではないか、と思うのです。

 

そういう状況であれば「男たちが亜樹さんを奪いあう」絵面は作れず、

亜樹さんが真面目なだけに、男性も丁寧にお断りを入れるシーンを

撮らざるを得ない、盛り上がりに欠ける内容になってしまったのではないか、

と感じるわけです。

亜樹さんはモテるかモテないかで言えば「テレビタレントのように、

万人受けする見た目ではないが、全然モテないとは思えない」

ただ「男性もハイスペだったので、女性側のアドバンテージが少なかった」

というのが、常識的な判断のように思います。

 

ここからは、亜樹さん個人から話題はそれて、

もうちょっと大きな話になります。

 

リアリティショーに対する風当たりが強い理由は、

テラスハウス」の事件があったからに他ならないのですが、

「バチェラー」も人気があるので、週刊誌に暴露されたり

今まで色々ありました。

 

「バチェラー」について最初に暴露があったのは、2019年頃に

シーズン3のラストにヤラセがあったと言う週刊文春の記事です。

そのシーズン3のカップルである友永真也さんと岩間恵さんが、

自分たちのYOUTUBEチャンネルで「バチェロレッテ」シーズン3の

感想を述べている動画を、今回、私は流し見しました。

そこで、その動画の41分頃に、真也さんが気になる発言をしてたのです。

 

以下、要約すると

「亜樹さんは最後のローズを、当たって砕けろで櫛田さんに渡せばよかった。

自分の時はそれをやりたかったけど、許されなくて出来なかった。

当時のプロデューサーもいないし、今なら出来るのでは(大意)」

 

つまり、週刊文春で暴露された「友永さんが、ファイナルローズを

水田さんに渡すよう指示された」という内容が本当だった、と言う事ですね。

真也さんは、当時の週刊誌の記事では、アマゾンとの契約があるので

答えられないと言っていましたが、色々状況が変わってきたのでしょう。

 

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あと、この同じ動画の49分ごろに「帰国後(水田さんと)1ヶ月つきあったと

言う事に番組上ではなっているが、実際は、帰国後に1回会っただけ」

という話もしています。他には、バチェラー参加時に

5億円の生命保険に入らされたとかの暴露もしています。

海外で怪我したら大変ですもんね……

 

私の感覚では、2010年前後、ツイッターの登場によって、

配信とSNSの連動による炎上が発生するようになったと思います。

製作側は、話題になる事を望んでいるため、

炎上があっても放置していたと思いますが、

テラスハウス」の木村花さんの事件が起こった事で、

製作側も考えを改める事になったと思います。

 

時系列で言うと、「バチェラー」のシーズン3のヤラセ話が

週刊誌に暴露されたのは「テラハ」の事件より前でした。

番組の指示により、裏切り者になってしまった

しんめぐカップルは非難轟々で、嫌がらせも多かったと言いますし、

シーズン1の蒼川愛さんも配信直後に、

かなり酷い誹謗中傷をネットで書かれたそうです。

 

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他には「バチェラー」出演経験のある濱崎麻莉亜さんが、

別の恋リア「いきなりマリッジ」の配信中に亡くなられた事、

「バチェラー」シーズン4出演者の松本妃奈子さんが、

配信からほどなくして、番組の在り方が人権侵害だと新潮社の取材に

答えた事など、「バチェラー」が人気があるからこそ

話題にされる事が多いのだと思います。

 

bunshun.jp

 

www.dailyshincho.jp

 

「バチェラー」シーズン4の松本さんは、新潮の取材時には海外にいたそうで。

日本から海外に居住地を移した事で、日本のアマゾンとの契約範囲から

外れている、と言う形で取材に応じたのではないかなぁ、と思っています。

 

リアリティショーに限らず、MeToo運動や、ハラスメント案件の告発が、

増えている事実もあります。例え契約書や守秘義務があったとしても、

番組のコマとして、出演者を縛りつける事は難しくなっているのが現状です。

番組のために出演者に無理強いをし、重大な問題が起こったら、

配信中止や番組そのものが無くなる可能性もあります。

それでは損害が大きいので、出演者に対する

「しばり」を緩めているのではないでしょうか。

 

リアリティショーは、現実を切り取って再構成したものであって、

そこでの「見え方」は、あくまでも演出や編集があっての事。

「東大卒の女、モテなくてザマァ」と思うのは自由ですが、

そんな見方をしたところで、自分がモテようになる訳でもないですし、

あくまでもエンタメとして、ほどほどに楽しめるような、

距離感を保てると、お互い幸せなのではないでしょうか。

 

最後になりますが、「バチェロレッテ3」の坂口さん、

ファイナルローズを受けとって「あざっす」は無いよね。

あれは、亜樹さん含む他の出演者が全員ずっこけてると思いますよ……

「バチェロレッテ」シーズン3ラストまで観ました

「バチェロレッテ」シーズン3最後まで観ました。

完全ネタバレ感想になります。

 

亜樹さん、最後に坂口さんにローズを渡してたのは良いのですが、

キスシーンが無くて、ハグと指輪だけでした。

そして、アフターファイナルローズでの「ご報告」は

現在、2人は別々の道を選んだ(=恋人ではない)との内容でしたね。

どういう経緯かは分かりませんが、

坂口さんも亜樹さんも、番組上でのノリはあっていても、

そこまでお互いに、惹かれあってなかったのかなぁと思いました。

 

亜樹さんの本命は櫛田さんだったと思いますが、

櫛田さんから「日本で(恋人ではなく)お友達から始めたい」

と言われて、消去法になってしまったのかな、と。

櫛田さん、アフターファイナルローズでも

「自分が選ばれないと感じて肩の荷が降りた」と言っており、

一視聴者として「本当に最後の1人に選ばれたくなかったんですね…」

と感じざるを得ない言葉選びでした。

 

私は、最初の感想で「櫛田さんの話の内容が

頭に入ってきませんでした」と書きましたが、

櫛田さんはアレですね。物事を深く考えるタイプで、

恋愛リアリティショーのプレイヤーには向いてないのかもしれません。

亜樹さんからは「口下手」レッテルを貼られていましたが、

下手なのではなく、女性が喜びそうな語彙を持ってないだけ、

という気がしました(なぜ持ってないかは必要なかったからとしか)。

 

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櫛田さんの自己紹介動画を観ると、今まで

「自分の言動がなぜかうけて、笑ってくれる子」と

おつき合いしていたそうです。

亜樹さんのように「えっ(私が)普通?」「えっ(私が)おはぎ?」と

いちいち食い違う人とでは、そりゃもうやりづらいだろうなと

気の毒になりますね。全然、相性良くないので。

 

櫛田さんがバチェロレッテに参加したのは、

「長く付き合った彼女と別れて、バチェロレッテという

最強の女性にあったら心が動くかも」的な動機だったようですが、

亜樹さんが自然体の女性だったので、「良い意味で普通」的な事を

言ってたと思います。それが「普通」事件に発展した訳ですが。

確かに回りくどい喋り方ではある、とは思います。

 

そこへいくと坂口さんはノリが軽く、また、

医者だけあって、不安を抱えた人と話す機会が多いからか、

亜樹さんの「えっ?」に対して、その場でおさめる事ができる

感じはしました。相手の様子を見ながら話せると言うか。

 

櫛田さんが特別に失言が多い訳ではなく、亜樹さんの

受け取り方、感じ方なんじゃないかなぁと思いますね。

梅谷さんの「15年片思いしてたが、他に付き合った人がいる」

「消防車を運転してたと咄嗟に嘘をつきました」という

「一途、正直」問題も、聞く人によっては

「それ、全然一途でも正直でもないやんけ」とツッコミが入る内容でしたが、

たぶん、梅谷さんの雰囲気や人柄、話すタイミングで許されてるのかな、

と思いました。

 

梅谷さんと言えば、X(旧twitter)上で気になる呟きがありました。

その呟きとは、個人の感想で、うろ覚えですが、こんな内容でした。

「梅谷さんとの花火デートで、亜樹さんが『なにか面白い話をして』と

言っていたが、これを言う人は男女関係なくダメな人」

 

実際の場面を観ると、亜樹さんは「なにか話したい事ある? 面白いトピック」

と聞いていたのですが、これは確かに「受け身」で

「相手任せ」な感じがして、印象は良くないです。

亜樹さんは、20代で恋愛経験もそんなに無いとの事なので、

当然ながら「男性にリードしてほしい」と思っていると思いますが、

リードしてくれるのは「亜樹さんに好意を持ってる人」だけです。

 

亜樹さんは、外見はゴージャスですが、男性に対してガードが固く、

自分から好意を持っているとアピールする事は、あまり無い気がしました。

自分は特別な事はしないけど、相手からは情熱的に求められたい、

というのは、なかなか難しいです。

亜樹さんからは、真面目さ、努力家なのは感じられましたが、

女性らしさ、優しさ、包容力みたいなものは感じられなかったかなぁ。

その辺で、セバスチャンから「妹にしかみえない(=子供っぽい)」

と言われたのかな、と思いました。

 

水野敬也氏の著書「スパルタ婚活塾」に、恋愛、結婚で、大事なのは

見た目や年齢よりも、コミュニケーション能力だと書いてありました。

水野氏の家の近所にあった弁当屋に、コミュ力が最強のおばちゃんがいて、

リアクションがあまりにも良いので、親しくない相手が思わず話をしたくなる、

という内容だったのですが、多分、亜樹さんに足りないのは、これでしょう。

ちなみに、おばちゃんのコミュ力が凄いのは、

「自分の肩書きが通じないアウェイの場所で、

コミュニケーションを鍛えているから」だそうです。

肩書きが最初にくる「バチェロレッテ」とは逆の環境になりますね。

 

つまりは、相手を口下手だとダメ出しするのではなく、

相手の意図を否定せずに、会話を盛り上げる能力ではないでしょうか。

会話の内容を「正解か、不正解か」で判断するのではなく、

一緒に楽しめるかどうか、というのが大事なのではないかと思います。

 

結果的に、亜樹さんを除いた男性陣は、バリ島でのバカンス中に、

仲良く和気藹々としている感じは伝わりました。

男性陣は「異業種交流会での仲間作り」に成功したようですが、

しかし、それは、1人の女性を取り合う「バチェロレッテ」ではないぞ、

というのが、最終的な私の感想です。

 

まぁ、リアリティショーですから、こんな事もあると思います。

今までのシーズンも、最後にカップルになっても

破局してる人が大半ですので、亜樹さんも気にせず、

新しいチャレンジを続けていって欲しいものです。

「バチェロレッテ」シーズン3エピソード7まで観ました

毎度のネタバレ感想になります。

 

前回のブログ記事で、ラスト3人を予想しましたが、

元消防士の梅谷さんもヴィオラの飯野さんも落ちまして、

グッチこと坂口さん、クッシーこと櫛田さんが残りましたね。

 

坂口さん、この旅で日焼けしたのか、精悍になり、

最初の頃よりも、カッコよくなっていた気がしました。

亜樹さんとのデート中に「家族との深イイ話」で

ポイントを稼ぎ、亜樹さんから「好き」と言われましたね。

他の男性に対しては「好き」と言ってない気がするので、

かなり珍しいと思いました。

 

その後、坂口さんは、ラストに選ばれる自信が復活したのか、

「前もって言っておきたいけど、過去はチャラかった」

と告白しました。万が一、もしカップルになったら、

ネットのまとめサイト等に、過去を探られる場合もありますから、

予防線をはったのかなぁ、などと思いました。

 

一方、気になるのは、櫛田さんのテンションの低さ。

櫛田さんは分析力が高く、「お絵描きデート」での正解の出し方や、

「(梅谷さんが)花火デートしてるだろう」という予想が当たってました。

なので、亜樹さんが櫛田さんを好きだという事は理解してると思いますが、

こういうショーの中で女性を追いかけるより、

男性同士で仲良くやってる方が楽しい感じに見えてしまって、

微妙だなぁと感じてしまいます。

 

要は、惚れっぽいかどうかですよね。

グッチーは過去、チャラかったと言うだけあって、

短期間でも相手を好きだなって思えるんじゃないかと。

北森さん、梅谷さんは「男同士の競争」自体は楽しめるけど、

亜樹さんと本当に恋愛できるかと考えたら、そこまで

自分の気持ちが盛り上がらなかった、という風に見えました。

 

亜樹さんは最終的に坂口さんを選びそうだなぁと思います。

個人的には、菩薩のようなヴィオラの飯野さんを、

もうちょっと残して欲しかった。

今回、話が割とサクサク進んで、そんなに波乱がないですが、

亜樹さんが、高学歴で冷静だからでしょうか。

萌子さんの時の「レッツ・エンジョイ! 腹筋100回!」みたいな

しごき、体罰系のバラエティ番組っぽさ(「THEガンバルマン」的な)も、

エッセンスとして、欲しかったかなぁと思いました。

 

ドラマ「不適切にもほどがある!」じゃないですが、

令和のアップデート感というか、出演者のみなさんが、

お利口すぎるのかもしれません。

とはいえ、リアリテイショーで炎上を煽って、不幸な結果を産んだ

事実があるので、アップデートは絶対必要なんですけどね。

「バチェロレッテ」シーズン3始まりましたね

「バチェロレッテ」シーズン3の配信が始まりましたね。

エピソード4まで観終わりました。

事前になんの情報も入れずに観ましたが、面白かったです。

 

今回のバチェロレッテである武井亜樹さんは、

東大卒で経産省出身、留学経験ありの理系女性という事で

アメリカのドラマに出てきそうなアジア系才女」という印象です。

空手が黒帯なのも凄いですね。文武両道。

私の個人的な好みでは、歴代バチェロレッテの中では、

女性としての外見や雰囲気が、一番好きなタイプでした。

 


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エピソード4まで観ましたが、意外だったのは

亜樹さんが、元消防士の梅田さんを気に入ってた所です。

亜樹さんの自己紹介動画を観ると

「自分が色々先まで考えるタイプなので、

逆に、動物的直感で動けるタイプの人が好きかも」

と答えていました。確かに、消防士の人は

よくも悪くも「深く考えず答えを出せる人」に見えるので、

好みのタイプなのかもしれません。

 

そう考えると、ヴィオラ奏者で作曲家の飯野さんも

五感や閃き、センスで動くタイプでしょうから、

亜樹さんと相性が良いんだろうな、と思います。

亜樹さんの周囲に大勢いたであろう「頭脳先行タイプ」

「勉強のできるエリート」とは、仕事では良くても、

ロマンチックな恋愛の雰囲気にならないだろうな、と思いました。

 

「バチェラー」も「バチェロレッテ」もシーズン1は

参加者を集めるのが大変だったのか、参加者のタイプに

かなりバラつきがありましたが、シーズン3ともなると

粒ぞろいとでもいいましょうか、あからさまなネタ枠がいないな

(=ギャルとかナンパ千人斬りのような)という印象です。

 

私のラスト3人の現在の予想は、

1、ヴィオラ奏者の飯野さん 2、化学者の櫛田さん、

3、元消防士の梅田さん です。

櫛田さんはX(旧Twitter)のトレンドに上がるくらい

注目されてるようですね。私は「櫛田さんって、司会の今田さんと

顔のパーツの配置が似てるよなぁ」という事が気になり、

櫛田さんの話の内容が頭に入ってきませんでした(ナニソレ)。

 

今のところ、亜樹さんに対して恋心があるのは、

飯野さんと内科医の坂口さんの2人に見えます。

坂口さんは、一見、爽やかで真面目な印象なのに、

徐々に挙動不審になっていくところが、面白いですね。

ただ、坂口さんは、次の配信で落ちそうな気がします。

 

私の推しメンは、ボイスパフォーマーの山本さん。

シュッとした外見と理性的な話し方なのに、

職業がビートボクサーという意外性、

キャラクターの完成度が高くて、気になります。

恋愛相手としては残らなそうですが、番組出演は、

タレントとして活動の場を広げるのに役立ちそうです。

 

最後に、今回からスタジオMCが変更になって、

前より視聴しやすくなりましたね。

以前のMCであるナイナイの岡村さんは、コロナの初期に

「コロナでお金に困って、今まで風俗にこなかったような

可愛い子が風俗嬢のバイトをする(だから楽しみ)」とラジオで

喋ったそうで、女性観、恋愛観が歪んでるなぁと思っていました。

性格的に、女性向けコンテンツの司会は不向きでしょう。

 

www.asahi.com

 

『マディのおしごと』から考える女優の●●●について

タイトルが伏せ字になっているのは、ネタバレだからです。以下の文章は『マディのおしごと 恋の手ほどき始めます』をご覧になってからお読み下さい。

 

以下、ネタバレです。

 

『マディのおしごと』非常に面白かったのですが、ジェニファー・ローレンスが映画の前半で脱いでるんですよね。それもギャグシーンなので、かなりビックリしました。

 

なぜ驚いたかと言うと、過去にこんな事件があったからです。2014年、iCloudからジェニファー・ローレンスを含む、ハリウッド女優のプライベートでのヌード写真が大量にネットに流出。ジェニファーは、この事件の後、2017年のインタビューで「セクシーな役柄は二度と受けない」などと語っていたそうです。

www.esquire.com

 

『マディのおしごと』には、ジェニファー本人も製作に関わっており、脱いでいるのは自らの意志だと思います。ジェニファーは2019年に結婚し、子供も産まれたそうで、色々と心境の変化もあったのでしょう。セックス・コメディでありながら、観客が想像する色っぽいシーンではなく、意外なシーンで脱いでいたので、ジェニファー・ローレンスの意地(=「お前らの期待するようなエロシーンは絶対やらねぇから」的な)を感じてしまいました。

 

これに関連して思い出したのは、同じ事件で、プライベートの画像が流出した別の女優です。

 

その女優とは「マッド・メン」や「コミ・カレ!!」といったドラマで注目されたアリソン・ブリー。彼女は、恋人のデイブ・フランコと一緒に撮ったヌード写真などが流出しました。私は「コミ・カレ!!」というドラマで彼女のファンになったので、こういうゴシップで有名になるのは本意ではないだろうと残念でした。

 

www.youtube.com

↑「コミ・カレ!!」の共演者ジリアン・ジェイコブスと男性誌「GQ」のグラビア撮影時に撮られた公式動画。ダークヘアーの女性がアリソン・ブリー

 

彼女は日本での知名度は高くないため、写真流出事件が出演作の宣伝に使われた事もあります。下記のサイトがそれです。『天使たちのビッチ・ナイト』という邦題の映画で、同作の出演者のオーブリー・プラザのパートナーであるジェフ・ベイナの監督作品になります。アリソン・ブリーは実生活のパートナーであるデイブ・フランコとラブシーンを演じていました。俳優仲間で作った小規模な作品という印象ですが、なかなか面白かったです。「デカメロン」という古典が元になっている作品です。

 

moviewalker.jp

 

同時期に、アリソン・ブリーはネトフリのオリジナルドラマ「GLOW」の女子プロレスラー役で主演します。これが好評で、彼女の代表作になりました。この作品で彼女は脱いでるシーンがあるのですが、英語のインタビュー記事によると「それまでは画面上で脱ぐ事に抵抗があったが、この作品で女性達は必要以上にセクシーに描かれていないから、チャレンジした」などと語っていたようです。

 

アリソン・ブリーは、ホラーからコメディ、声優仕事まで様々な映画に出演しており、かなり器用な役者だと思います。ドラマや配信作品の出演が多い印象ですが、映画好きには『プロミシング・ヤング・ウーマン』の出演(子育て中の勝ち組女子役)が記憶に残っているかもしれません。

 

彼女は、普通の恋愛映画では脱いでないのですが、「GLOW」の後に作られた、個人的な作品では、かなり大胆に脱いでいます。ふたつの作品があるのですが、ひとつは彼女自身が製作・脚本・主演した『ホース・ガール』という映画で、もうひとつは、パートナーのデイブ・フランコが製作・監督・脚本の『彼女の面影』という配信の映画です。前者は彼女自身の思い入れがある真面目な作品で、監督は前述した『天使たちのビッチ・ナイト』のジェフ・ベイナ。後者は彼女自身も脚本に関わったコメディ要素のある恋愛映画です。

 

脱いでいると言っても両作品ともラブシーンではなく、『ホース・ガール』では怖いシーン、『彼女の面影』では映画の肝になるシーンで脱いでおり、セクシーな要素はありません。後者は彼女自身のツイッターでも配信の告知をしており、脱いでる(と言うか、ストリーキングですね)画像を投稿しています。

 

 

上記のつぶやきでも分かるように、デイブ・フランコと製作した『彼女の面影』のヌードシーンは、堂々として前向きな印象でした。これも一種のボディポジティブなのでしょうか。ジェニファー・ローレンスアリソン・ブリーも、個人的なヌードがばらまかれてしまい、それらを消す事が不可能な状況です。しかし、俳優本人の納得する形でのヌード表現をする事で、自分の体に対する自信や愛情を取り戻すという方法もあるのかな、などと思いました。

 

最後に、余談になりますが、アメリカのHuluで2022年に製作された「パム&トミー」というドラマがあります。1990年代、パメラ・アンダーソンとトミー・リーと言うセレブカップルのセックス・テープが流出した事件を映像化したものです。セレブのヌード流出事件の元祖とも言えるのですが、この作品の中にチラッとデイブ・フランコが出演していました。どこか共感するところでもあるのでしょうか。

 

「パム&トミー」には事件の性質上、フルヌードも出てきますが、トミー・リーのヌードシーンは一見の価値ありなので、興味がある方は是非。こちらもセクシーさはカケラもない映像でした。「パム&トミー」は、セス・ローゲンエヴァン・ゴールドバーグがエグゼクティブプロデューサーとなっているらしいですが、同じコンビの「The BOYS」にも、似たような情緒のカケラもない男性の肉体(破壊)描写があり、どちらもひどすぎて笑ってしまいます。こんな肉体表現にお金と時間をかけるなんて、ハリウッドは余裕あるよなぁと思いますね。